検見川立体 道路予備設計に着手(千葉国道)

[2024/10/11 千葉版]
 国土交通省千葉国道事務所は、検見川立体の整備に向け、道路の予備設計業務を大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)に委託した。検見川・真砂スマートインターチェンジ(仮称)の整備に伴う渋滞対策として延長2.2kmにわたり、橋梁方式による連続立体化を進めていく。本年度予算では事業費1億5000万円を予算化している。

 千葉市とNEXCO東日本は、千葉市美浜区で東関東自動車道に接続する検見川・真砂スマートICを整備する計画。千葉西警察署入口交差点~稲毛浅間神社前交差点で、オフランプからの交通量の増加し、渋滞の発生が懸念されているため、「検見川立体」を新設する。

 千葉国道事務所は23年度、橋梁予備設計業務を復建調査設計(広島市東区)に委託。その成果をみると、橋長は約1.1kmで、幅員は約9m。高さは現道の路面から14m程度を想定している。

 橋梁形式は鋼3径間連続細幅箱桁橋、鋼5径間連続少数鈑桁橋×2、鋼6径間連続少数鈑桁橋×2。今後、詳細設計のなかで、さらに検討を進めていく。

 道路予備設計業務の委託先を総合評価落札方式で選定する簡易公募型競争入札を実施し、大日本ダイヤコンサルタントが受注者となった。同業務では高架下の一般部の道路や、工事中の切り回し道路、平面交差点、擁壁・補強土、調整池の撤去・新設などを検討する。履行期間は10カ月を見込んでいる。

 このほか、渋滞対策として、国道14号と国道357号が合流・分岐する真砂交差点(仮称)の改良工事を計画している。検見川・真砂スマートICの整備に伴い、千葉市が車線拡幅するため、信号機を撤去するなど、交差点の改良を進めていく方針だ。

 検見川立体は、東京湾岸道路(千葉県区間)の一環として整備するもので、2022年度の関東地方整備局・事業評価監視委員会で了承され、23年度に事業着手した。事業費は300億円を概算している。

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