相野谷川で取付工 主要事業 圏央道関連道路の整備推進(県竜ケ崎工事)

[2024/10/10 茨城版]
 県竜ケ崎工事事務所(井上和則所長)は、本年度の主要事業に、圏央道関連道路として土浦竜ケ崎線バイパスをはじめ8路線10カ所の整備を盛り込んだ。また、国道294号の4車線化整備や、相野谷川での国道6号橋取付工事、国道408号長豊橋の耐震化工事などを進める。

 同事務所管内には4カ所のICが設置されている。整備効果を最大限に発揮するため、各ICへのアクセス道路として、土浦竜ケ崎線バイパスや竜ケ崎阿見線バイパスなどの整備を進めている。

 このうち、土浦竜ケ崎線バイパス整備事業(牛久市岡見町~阿見町実穀)は、渋滞緩和を目的に実施しているもの。本年度は改良舗装工事と用地買収を行う。全体計画は延長5350m(幅員25~30/13m)で、総事業費は109億円。23年度末現在の進捗率は89.9%となっている。

 竜ケ崎阿見線バイパス整備事業(牛久市正直町~久野町)では、本県と千葉県との広域的な連携の強化を目的としたもの。本年度は用地買収と埋蔵文化財調査、改良工事などを行う。全体計画は延長3100m(幅員23/13m)。総事業費は82億5000万円で、事業の進捗率は23.9%。

 一般国道の整備では、国道294号の4車線化(取手市白山~寺田)を進める。これは取手市街地で幅員が狭いために渋滞が発生していることや、変則交差点による危険箇所が存在することを受けて実施するもの。これまでには寺田地区400mが供用を開始し、白山地区660mで暫定3車線整備が完了した。本年度は用地買収と道路改良工事を予定。全体計画は延長4230m(幅員25/13m)、事業費は100億円を試算。進捗率は3%となっている。

 河川改修のうち、相野谷川では洪水被害の軽減やまちづくり支援のため、河川改修を進めている。JR常磐線を含む下流側約2.2km区間については概成しており、現在はJR常磐線橋梁の上流3.2km区間の整備を行っている。本年度は国道6号橋取付工事と樋管工事などを実施する。全体計画は延長5375mで、事業費には176億1700万円を投じる。進捗率は73%となる。

 公共土木施設の耐震化事業では、国道408号長豊橋の耐震化を実施する。本県と千葉県に跨る橋梁で、18年度から事業を開始。現在高水敷の橋脚については耐震補強工事を完了しており、残る流水部の橋脚および上部工耐震補強工事を進めていく。本年度はP2、P3、P4橋脚の根固め工事などを行う。事業費は23億4000万円で、進捗率は62%となっている。

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