県に整備促進求める 大洗友部線 成田町の歩道やBP整備を
[2024/10/8 茨城版]
主要地方道大洗友部線改良促進期成同盟会(会長・山口伸樹笠間市長)は2日、県庁を訪れ、林利家土木部長に大洗友部線の整備促進を求める要望書を手渡した。要望では、同線の計画的な整備促進と来年度予算での事業確保などを盛り込んだ。具体的には、大洗町成田町での歩道設置や、茨城町内でのバイパスの整備など、6カ所での道路整備を早期に実現することを求めた。
この期成同盟会は、笠間市と鉾田市、茨城町、大洗町で構成し、大洗友部線の整備促進を目的としている。当日は山口会長と小林宣夫茨城町長、國井豊大洗町長、石﨑伸一鉾田市道路建設課長らが県庁を訪ね、林部長に要望活動を行った。
要望にあたって山口会長は、県の整備促進に対して感謝の意を表しながら、「全体を見ると、まだ整備が進んでいない地域がある」などと述べ、来年度の予算確保を求めた。
大洗友部線は2市2町を東西に結ぶ総延長約33kmの主要地方道路。同線は国道51号と国道6号、国道355号に接続する重要な幹線道路であるとともに、東関東自動車道や常磐自動車道、北関東自動車道に至るアクセス道路として大きな役割を担い、災害時などの緊急輸送道路として、重要な路線となっている。
この路線ではこれまで、同盟会などによる要望に対し、各地区で整備が進められてきた。しかし、一部区間に幅員狭小や屈曲、歩道未設置などの改善が必要な箇所が残っているため、同盟会では道路整備費を確保して整備を促進するよう要望している。
同盟会の要望箇所は6カ所。このうち、大洗町は成田町の延長990m区間への歩道設置の早期完成に向けた整備促進を要望している。同線が南小学校や南中学校の通学路となっているため、危険解消のためにも早期の事業化を求めた。
鉾田市は箕輪地内で、サイクリング利用者環境整備(矢羽根型路面標示と展望休憩室)の早期着手と、延長155mの歩道設置の早期着手を要望。茨城町は海老沢・神宿・駒場地区の延長2800mの現道拡幅の早期着手と、小鶴・越安・蕎麦原地内で延長1830mのバイパスの早期完成を求めた。
笠間市は、橋爪地内の延長550mの交差点改良を要望。並行して流れる涸沼川の河川改修や交差点箇所に位置する国道355号宍戸橋の架け替えと連動して事業を進め、早期の事業完成を求めた。
同盟会の要望に対して、県側からは各事業の進捗状況を説明した。この後、事業の推進に向けた意見交換などが行われた。