旧庁舎跡地を貸付け 公共機能整備が条件(習志野市)

[2024/10/5 千葉版]
 習志野市は10月4日、旧庁舎跡地の活用事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。事業用定期借地権の設定により民間事業者に貸し付け、公共機能を組み入れた複合施設を整備してもらう。借地料は月額478万円以上。土壌汚染対策や建設期間を除く運営期間は30年間。公共機能として、200平方m以上の多目的スペースと70平方m以上の事務スペースの整備を求めている。現地見学会のエントリーを18日まで受け付けている。

 貸付対象面積は、鷺沼1丁目の3筆計1万0413平方m。用途地域は第2種住居地域。建ぺい率60%、容積率200%。道路を挟んで市役所の向いに位置する。

 公共機能については、利用形態や人数に応じて間仕切り可能な多目的スペースと、貸出事務などのための事務スペースを活用事業者が整備し、市は同スペースを借り受ける。賃借料は、建築費や管理費などを含んだ額として事業者が提案する。

 多目的スペースは、集会機能を有し、音楽練習が可能な一定の遮音性を備えた施設とする。トイレや廊下などを専用で整備する場合は、多目的スペースの面積に別途加える。

 保健会館などで実施する検診用に検診車専用の平面駐車場のほか、多目的スペースや保健会館利用者の駐車場と駐輪場を整備、民間事業者が管理する。駐車場の台数は30台分以上。

 旧庁舎跡地では、土壌汚染対策法の基準値を超えるフッ素が検出されており、活用にあたっては汚染除去等計画の作成と汚染除去が必要となる。

 貸付期間終了時には、財政効果を考慮しつつ、市民ニーズの変化などを踏まえた公共機能の再配置などを検討し、再度貸付または売却を検討する。

 参加資格は、活用事業の実施主体となる法人または法人のグループ。

 参加任意の現地見学会を23日と25日に開催する。

 参加申込を12月23日~27日に受け付け、一次審査結果を25年1月ごろに通知。事業提案書を2月17日~21日に受け付け、プレゼンテーション審査を3月中に実施し、審査結果を3、4月ごろに公表する予定だ。

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