中央公民館を建て替え 基本計画策定に着手へ(千葉県長南町)

[2024/10/5 千葉版]
 千葉県長南町は、築50年が経過し、老朽化が著しい中央公民館の建て替えに向け、基本計画の策定に着手する。施設の複合化を視野に入れながら、移転改築を進めていく計画。今後、検討委員会を立ち上げ、2025年度末までに基本計画をとりまとめる方針だ。設計や工事などを進め、28年度の竣工を目指している。

 同町は3日、中央公民館(複合施設)基本計画策定業務の委託先を選定する指名競争入札の手続きを開始した。予定価格は1216万円(税抜)。22日まで入札書を受け付け、23日に開札する。

 この業務では、中央公民館の建て替えに向け、基礎調査を実施。導入機能や配置計画、整備・管理手法などを検討し、概算事業費を算出するほか、全体スケジュールをとりまとめる。履行期限は2026年3月まで。

 中央公民館は1974年3月に建設され、築50年が経過し、老朽化が進んでいる。2011年度に千町村建築研究所(千葉市中央区)が実施した耐震診断では、講堂全体と研修棟の基礎部分で耐震性能に問題があることが判明しており、早急な対応が求められている。

 公民館は、地域住民が社会教育を推進する重要な拠点施設であり、安全性や防災機能の向上を図るため、複合化も視野に入れながら、新たな公民館の建設を検討していく。

 建設場所は長南地区の星野薬局向かい側の敷地約4000平方m。県道長柄大多喜線沿いに位置し、近くには旧長南小学校や長南保育所などがある。

 町企画財政課特命担当によると、今後、検討委員会を設立し、定期的に開催する方針。25年度末までに基本計画をとりまとめ、基本・実施設計や造成・建築工事を進め、28年度中の竣工を予定している。

 中央公民館の敷地面積は約3650平方m、施設規模はRC造2階建て延べ1451平方m。1階には研修室、集会室、講座室、講堂(120席程度)、調理実習室、第一会議室、2階には図書室、第二会議室、講義室、視聴覚室などがある。

 町公共施設等総合管理計画の施設類型ごとの基本方針をみると、中央公民館は、施設の老朽化や耐震性、需要などを踏まえ、他施設との複合化など、施設のあり方について検討を進めていく施設に位置付けられている。

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