232橋梁で修繕工 定期点検3巡目の課題共有 (県道路メンテ会議)
[2024/10/1 千葉版]
県道路メンテナンス会議(会長・藤井和久千葉国道事務所長)が9月30日、県庁で開かれた。国土交通省や県、市町村など県内の道路管理者ら約110人が、2023年度の点検の実施状況と、24年度の予定、法定点検の3巡目に向けた課題などを共有した。今年度は、県内232橋梁の修繕を進める予定だ。
県や市町村、高速道路公社など道路管理者には、橋梁やトンネル、道路附属物について5年の1度の点検が義務化されており、道路施設の点検は今年度、3巡目の1年目にあたる。
2巡目5カ年の点検結果をみると、橋梁(県内管理施設1万1843橋)は約100%、トンネル(同449カ所)は約96%、道路附属物(同1241カ所)は約103%で、トンネルを除き目標を達成した。
一方、本年度の予定については、橋梁が約7%、トンネルが約18%、道路附属物が約14%で、5カ年の等分で点検した場合、1年目の目標となる20%に届かない見込みだ。
措置が必要な施設で、修繕設計に着手した割合は、橋梁が33%(344橋)、トンネルが32%(37本)、道路附属物などが43%(54施設)。
本年度の修繕予定数は橋梁が232橋、トンネルが19カ所、道路附属物などが18カ所となる。
冒頭あいさつで、藤井会長は、「(3巡目の)点検については着実に実施しているものの、修繕は遅れている」と指摘し、「重点的、効率的な修繕を着実に進めていく必要がある」と強調した。
意見交換では、「小規模な橋梁に新技術活用は適さない場合がある」など意見や、「III判定の橋梁がないので、一律5年ではなく点検期間を見直してもらいたい」などの要望が寄せられた。
今後、道路メンテナンスに関して、自治体職員を対象に橋梁点検現地講習会や橋梁補修見学会を12月~25年1月ごろに開催する予定だ。