建設費135億円に増額 新庁舎 来年度下期から着工(那須塩原市)

[2024/9/20 栃木版]

 那須塩原市は市役所新庁舎整備事業で、概算工事費を113億4600万円から135億5000万円に増額した。今後は設計業務を2025年5月30日までに完了させたあと、新庁舎建設工事の入札を実施して、25年度下期に工事契約議案を市議会に提出する。市議会で承認を得た後に契約を締結して、工事期間は25年度下期から27年度下期までを予定している。

 基本計画の時点で、概算工事費は建築工事が108億4600万円、外構工事費が5億円の計113億4600万円と試算していた。

 しかしながら、計画策定時と比べて資材や労務費の高騰など公共事業の建築工事費が上昇していることから再試算を行い、その結果、概算工事費は蓄電池設置工事の4億円を合わせて135億5000万円となった。

 その他経費では、工事監理の委託料が2億7000万円、什器・インテリア(机、イス、カーテン、ブラインドなど)が1億円、情報ネットワークが5400万円、各種システムが6000万円、移転業務が500万円と試算している。

 新庁舎の建設予定地はJR那須塩原駅近隣の前弥六南町7-1外で、敷地面積は2万9674平方mとなっている。新庁舎建設にあたっては、市民公園と一体化した施設を整備す方針で、基本・実施設計は安井建築設計事務所・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体が担当している。

 基本設計によると、新庁舎の構造と規模はRC造一部S造4階建て・延べ床約1万5400平方mとする。内部にはホールやカフェなどの市民機能の導入をはじめ、ユニバーサルデザインの採用、太陽光発電等の再エネや省エネなどによる環境配慮、地場産材の活用などを行っていく。

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