公民館発注は4~5月 RC造2階建て延べ1094平方m 館腰地区で転改築(宮城県 名取市)

[2024/9/5 宮城版]

館腰公民館の建設予定地

館腰公民館の建設予定地

 名取市は4日、館腰公民館改築事業の基本設計案について議員協議会で説明した。新公民館の規模はRC造2階建て延べ1094平方mとし、ホールや調理室、研修室などを配置し、屋上に太陽光パネルを備える。建設工事発注に向けては、2025年4~5月に入札し、6月定例会での工事契約の議決を目指すことが分かった。

 新しい館腰公民館は、植松3丁目135-1ほかに移転する。敷地面積は2863平方mで、館腰児童センターの東側、現在は畑となっている。ここに既存施設の2倍の広さとなるRC造2階建て延べ1094平方mの規模で新築する。

 施設の諸室は、1階に▽ホール(面積420平方m)▽和室(同45平方m)▽調理室(同65平方m)▽事務室(同55平方m)▽ロビー兼図書室(同87平方m)──などを備えるほか、2階に広さ113平方mの間仕切りが可能な研修室、会議室などを配置する。エレベーターを設置し、各階に男女・多目的トイレを置く。

 避難所としての機能を充実させる方針で、太陽光パネルや蓄電池、屋外階段も整備する。災害時の収容人数は180人を見込む。駐車場は施設の北・南・東側に配置し、車いす利用者・高齢者用を含め46台分を確保する。

 協議会では議員から県産材の使用や省エネルギー対策、授乳室の有無などについて質問があった。

 今後、基本設計案に関する地元懇話会向けの説明会を行ったのち、実施設計に入る。設計業務は基本・実施を一括で、東北綜企画(仙台市泉区)が担当しており、履行期間は年度末まで。

 建築工事は25年度当初予算に費用を計上し、同年度の早い段階で入札の手続きを進める。着工時期は契約議案の議会議決後、8月を想定する。入札方式や一括または分離など発注方法についてはこれから検討する。26年度にかけて工事を進め、同年度末の開館を予定する。

 敷地の造成については、造成設計を地清建設企画(名取市)、地質調査をテクノ長谷(仙台市青葉区)に委託して進めているところ。12月の造成工事着手を目指し、入札などの手続きを進める。入札時期は9~10月ごろとなりそうだ。

 なお、移転に併せて敷地周囲の狭あい道路を拡幅する計画。対象は市道館腰児童館前線で改良工事は2工区に分けて発注する。本年度は敷地西側の延長110m区間について10月の着工を目指す。幅員を4.5mから6mに広げる。来年度は当初予算に工事費を措置し、北側の延長100m区間を改良する。場所によって現況の幅員が2.7~3.5mで、これを5mに広げる。道路改良は同年度内に完了させる。

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