かつら地区にかわまちづくり計画 那珂川と一体整備(城里町)

[2024/9/18 茨城版]
 城里町は本年度、かつら地区を対象にかわまちづくり計画を検討する。那珂川を活かし、道の駅かつらや桂運動公園などの周辺施設との一体的な整備による地域振興を目指すもので、25日には同業務の指名競争入札を予定する。予定価格は1720万円で、履行期限は25年3月25日までとしている。

 かわまちづくり計画は、地域の資源や創意工夫による観光振興などを目的として、市町村や民間事業者、地域住民などと河川管理者が連携し、河川空間を活かして地域の賑わい創出を図るもの。国土交通省では市町村などが作成した計画の登録を行って、ハード・ソフト両面の支援を実施している。

 かつら地区では、那珂川の良好な水辺空間を形成するとともに、近隣の御前山や道の駅かつらとの相乗効果を期待して、12年度に登録された。国は那珂川の護岸整備を行ったほか、町では道路から川沿いにかけての遊歩道を整備した。

 今回は国道123号那珂川大橋の架け替え計画や、それに伴う道の駅かつらの移転事業などを受け、さらなる地域活性化を図るため、かわまちづくり計画を再度作成する。今回は、道の駅の東側に立地する桂運動公園との連携も検討する。

 業務では▽計画準備▽関連資料の収集整理▽かつら地区(御前山地内)の整備・利活用方針の検討▽かつら地区かわまちづくり計画書の作成▽各種会議の運営補助▽報告書作成▽打合せ協議──などを実施する。具体的には、12年度に作成した計画や那珂川大橋の架け替え、道の駅かつらの移転、御前山周辺の利活用の要望、現地条件などの整理を行って、整備や利活用の方針を検討する。

 施設を整備する際には、その規模や配置を考察し概算事業費を算出するとともに、整備スケジュールについても検討を行う。現時点で整備する計画の施設などは決まっていないという。また、地域住民の意向や各種会議との調整を行って、運営管理方針や関連機関との役割分担も決める。

 計画作成に当たっては、作業部会やかわまちづくり支援制度推進協議会のほか、地元住民を交えたワークショップの開催も予定。計画の再度登録後、事業の具体化を図っていく。

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