新庁舎建設を17日公告 工期は27年7月まで(宮城県 気仙沼市)

[2024/9/13 宮城版]

新庁舎の完成イメージパース

新庁舎の完成イメージパース

 気仙沼市は、新庁舎建設工事の一般競争入札を17日に公告する予定だ。造成・建築・設備・外構工の一括で、地元企業を含むJVでの参加を要件とする考え。落札決定すれば市議会12月定例会で工事請負契約の承認を得て着工し、2027年7月までの完成を目指す。その後に引っ越しなどを経て27年度下半期の供用開始を想定している。

 新庁舎は田中177他の旧市立病院跡地に建設する。敷地のうち、開発区域は約2ha。新庁舎の規模はS造(準耐火構造)地下1階地上4階建て延べ9222平方m。建築面積は3343平方m。このほかに木造平屋150平方mの倉庫・車庫などを設ける。駐車場は173台、駐輪場は59台を確保する。

 新庁舎の地下には「まちかどギャラリー」など、1~3階に執務室や会議室など、4階に議場などを配置する。

 実施設計の成果を6月に示した段階で、建設工事費に73億8000万円、造成工事費に12億3000万円、外構工事費に3億80000万円を試算。

 市は6月補正予算で新庁舎の工事費に本年度分として5700万円を計上するとともに、建設事業費として24~27年度で限度額91億3000万円の債務負担を設定した。債務負担には工事費監理費が含まれる。

 建設予定地ではすでに一部を残して病院の解体工事が完了。解体工事は西松建設(北日本支社・仙台市青葉区)・丸本建設(気仙沼市)特定JVが担当した。土壌汚染対策工事もほぼ終わり、モニタリングを行っている段階。残置されている構造物は造成工事を進める中で解体撤去する。

 新築の基本・実施設計業務は久米設計(東京都江東区)・国際航業(東京都新宿区)設計JVに委託した。

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