2025年度から事業者選定 新資源化施設の整備運営(我孫子市)

[2024/9/13 千葉版]

2025年度から解体に着手する旧クリーンセンター

2025年度から解体に着手する旧クリーンセンター


 我孫子市は、旧クリーンセンターを解体した跡地に、ストックヤードを含む資源化施設(リサイクルセンター)を建設する。1日当たりの処理能力は59t。年度内に事業手法を決定し、2025~27年度に旧クリーンセンターを解体、25~26年度にアドバイザリー業務を委託するなど事業者の選定を進め、27~29年度に設計施工、30年度の稼働を目指す。

 担当課によると、25年度当初予算案には、旧クリーンセンターの解体工事費と土壌汚染対策工事費、資源化施設の事業者選定アドバイザリー業務委託料を要求することにしている。

 事業手法の検討にあたっては、渡辺健成副市長を委員長とする我孫子市資源化施設整備運営方式等検討委員会を設置、1回目の会合を開催した。年度内に計3回の開催を見込んでいる。

 事業費については、資源化施設の整備費は約48億円、旧クリーンセンターの解体と土壌汚染対策工事費は約18億円の約66億円を概算しているが、担当課によると、労務費の上昇や物価高騰に伴い上昇する可能性があるという。

 「我孫子市循環型社会形成推進地域計画(第2次計画)」(22年11月)によると、資源化施設の処理能力は1日当たり59t、処理方式は破砕選別処理方式を想定している。

 建設予定地の浸水深は7.2mとなっていることから、浸水対策としてRC造7・2mの外壁を構成、各出入口は止水版や防水扉を設置することを検討する。

 新施設では、空き缶・空き瓶、プラスチックなど分散して設置されている処理施設を一つの敷地内におさめることで、搬入搬出の車両導線をスムーズにし、処理業務の効率化を図る。

 可燃ごみなどの取扱いだった製品プラスチックを資源化することで、温室効果ガスの排出を削減し、脱炭素社会に貢献するほか、太陽光発電設備など再生可能エネルギー導入についても検討する。

 23年度の旧クリーンセンター解体設計と土壌汚染状況調査、今年度の土壌汚染対策設計と資源化施設整備詳細計画見直し業務は、国際航業(東京都新宿区)が担当している。

 資源化施設整備詳細計画の見直し業務では、プラスチック新法の内容などを踏まえ整備詳細計画を見直すほか、民間活力の導入可能性について調査し、プラントメーカーへのヒアリングをもとに、あらためて事業費を算出する。

 旧クリーンセンター内メッキ槽など各槽の汚泥撤去処分については今後発注、年内度に終えることにしている。

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