旧猿島庁舎を解体 リサイクルセンター整備に1.7億円(坂東市補正)

[2024/9/13 茨城版]
 坂東市は、開会中の定例市議会に補正予算案などを提出している。一般会計には5億2520万円を追加し、本年度の総額を238億1865万円とする。主な補正は、旧猿島庁舎の解体工事費に1億5267万円を予算化し、跡地に建設する地域複合施設の整備に向けて検討委員会も設置する予定だ。また、リサイクルセンター整備費に1億7517万円を計上した。

 山地区に立地する旧猿島庁舎は、施設の老朽化に伴い解体する。現在は一部を「さしま窓口センター」として活用するほか、倉庫としても使っている。庁舎の規模はRC造一部S造2階建て、延べ面積は2123平方m(1965年建設・延べ1344平方m、85年増築・延べ779平方m)となる。

 解体設計は庁内で策定。議会で承認されれば11月に一般競争入札を公告し、年明けごろの着工を見込む。窓口センターは、一時猿島福祉センター「ほほえみ」内に移転して運営する予定で、12月下旬の移転に合わせて改修工事を行う。

 猿島庁舎跡地には、窓口センターを含めた地域複合施設の建設が計画され、猿島地区のランドマークになるようにするとともに、子育て世帯を対象とした施設が考えられている。建設に向けては、検討委員会を設置する予定で、地域住民らを交えて本年度中に検討作業に着手する見通し。

 リサイクルセンター整備事業は、既存の施設が県が進めるフロンティアパーク坂東の工業団地造成事業地内にあることから、区域外に新たな施設を建設して移転するもの。既存施設は山地内の4471平方mの敷地に立地。建物は02年に建設されたもので、S造平屋、面積は480平方mの規模。新施設は造成地の東側に移転して建て替える。

 敷地面積は4118平方mで、建物はS造平屋で、リサイクルセンターが380平方m、保護犬一時飼育施設が100平方m。既存施設では両用途が一緒になっていたが、新施設では別棟とする。実施設計は相澤建築設計事務所(つくば市)で策定した。

 事業のスケジュールは、11月に一般競争入札を執行し、工事の請負案件は12月定例会議に上程する。議会で承認が得られれば、本契約を締結して来年1月に工事へ着手し、6月の工事完了を目指す。

 このほか、岩井庁舎倉庫の書架設置工事費に869万円を計上。旧猿島庁舎の解体に伴い、保管してある文書などを移すために書架を設置する。

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