保育所移転へ設計費 市民病院敷地内に25年度着工(北茨城市補正)

[2024/9/11 茨城版]
 北茨城市は、第3回市議会定例会に、本年度の総額を195億4173万円とする一般会計補正予算案(第3号)などを提出した。主なものでは、新保育所建設事業の設計委託料に1521万円を計上し、老朽化が著しい関本保育所(関本町八反)を市民病院敷地内(関南町関本下)へ移転新築するための設計をまとめる。着工は25年度を予定している。

 新保育所の建設地は、病院を現在地に移転する際の設計案でも示されていた、敷地北側のヘリポート横に決定した。建物は平屋で、保育所機能と訪問看護ステーション機能を併せ持つ複合施設として一体的に整備する。保育定員は30人程度を見込み、保育所部分は298平方m、訪問看護ステーション部分は115平方mとするほか、園庭部分は約600平方m、駐車場は約30台分を確保する。

 基本設計は、本年度当初に佐藤建築研究室(中郷町上桜井)に随意契約で委託し、今月17日を履行期限にまとめている。整備内容が固まってきたことを受け、今回の補正で実施設計委託料の総額1672万円に不足する金額を追加する。整備費用のうち、訪問看護ステーション分は市民病院側が面積按分で負担することとしており、市民病院事業会計(資本的支出)では施設整備費に負担金468万円を計上している。

 実施設計は、予算が議会で承認されれば10月に指名競争入札で発注する。設計は年度内にまとめて25年度早期に着工し、26年度当初からの供用開始を目指す。

 道路等補修事業では、通行に支障が生じている車道や歩道の補修工事を行うため総額1050万円を予算化。中郷町石岡の下桜井石岡線(延長約100m、幅員6.5m)で段差解消のための舗装修繕に550万円、歩道補修では磯原町磯原の二ツ島中妻線(延長約130m、幅員2.65m)に200万円、華川町臼場の市道3289号線(延長約200m、幅員2.65m)に300万円を充てて工事を行う。

 環境センターでは、ポンプ類更新及び修繕工事費に1027万円を追加して総額2422万円とするほか、農業振興費では茜平総合交流施設改修工事費に原材料費の高騰分243万円を追加して総額を1643万円とする。JR磯原駅の東口では、公衆トイレ側の既存駐輪場を含む約400平方mを駐車場16台分と駐輪場とに再整備するため、工事費275万円を確保する。

 23年度台風13号災害関連では、現在も通行止めが続く中郷町日棚地区の市道1908号線で法面安全対策を行うほか、崩落後現況復旧した市有緑地の法面では樹木の伐採や土砂の撤去などを実施し、再度の災害発生を予防する。また市内各所の農業用施設では、応急復旧済みの中郷町松井の排水路崩落箇所本復旧など災害復旧工事に係る予算を計上している。

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