成田空港で管制塔新築 ECI方式 85億円で大成建設に(東京航空局)

[2024/9/10 千葉版]
 国土交通省東京航空局は、成田国際空港の管制塔新築工事について、設計の技術協力業務を担当した大成建設(千葉支店・千葉市中央区)と契約を締結した。契約額は85億2000万円(税抜)。ECI方式で延べ5170平方m規模の新たな管制塔を整備する計画。月内にも着工し、2028年2月の完成を目指す。

 成田国際空港では空港会社による機能強化が進められており、B滑走路の延伸やC滑走路の増設などが計画されている。国の管制業務に必要な機能を確保する必要があるため、東京航空局は新たな管制塔を整備していく。

 施設の構造・規模はRC造一部SRC造8階建て延べ5170平方m。高さは120mとなっている。設計業務は安井建築設計事務所(本社・大阪市中央区)が担当した。

 建設予定地は、管制塔・庁舎と空港警察庁舎の間に位置する狭あいな用地。工事期間中に管制業務に支障が出ないよう、高層塔の施工では作業範囲を最小限に抑えた、高度で専門的な工法が必要となる。

 このようなことを踏まえ、設計段階から施工者がプロジェクトに参画し、施工者の技術力を設計内容に反映させるECI(アーリー・コントラクト・インボルブメント)方式を採用。目標工期や工事費を踏まえた価格交渉がこのほど成立したため、大成建設と契約を締結した。

 東京航空局は、新築工事の監理業務について、委託先を選定する一般競争入札の手続きを進めている。10日まで申請書、18日~26日に入札書をそれぞれ受け付け、27日に開札する予定だ。

 一般競争入札の参加資格として、国交省の一般(指名)競争参加資格「測量及び建設コンサルタント等・建設コンサルタント」のAまたはB等級に格付けされ、東京航空局の競争参加資格があることなどを求めている。

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