義務教育学校を新設 学校再編計画 西小は長寿命化改修を(鹿沼市)

[2024/9/6 栃木版]

 鹿沼市教育委員会は、市内の児童生徒の減少を踏まえた、小中学校再編計画案(2024~33年度)をまとめた。それによると、北犬飼地区ブロックに義務教育学校を新設しで32年度に開校。南押原地区ブロックでは、南押原中学校との小中一貫教育を29年度に開校する。義務教育学校、小中一貫教育のいずれも、市内では初めて導入するの教育体制となる。

 北犬飼地区ブロックには現在、石川小学校、津田小学校、池ノ森小学校、さつきが丘小学校があり、中学校は1974年に建築した北犬飼中学校がある。50年経過して施設の大規模な改修の時期を迎えていることから、地区内の小学校との統合や通学区域の見直しで、新たな教育体制を導入し小中9年間の系統性を確保した義務教育学校を新築する。今後は、地域検討会で候補地などを決定していき、32年度の開校を目指す。

 南押原地区ブロックの小中一貫教育は、中学校が南押原中学校の校舎を使用し、小学校はみなみ小学校と南押原小学校、楡木小学校を統合する。校舎は、隣接する1988年建築の南押原小学校(構造:W・RC造2階建、敷地面積:1万8112平方m、床面積:2127平方m)か、1973年建築の楡木小学校(構造:RC造3階建、敷地面積:1万0454平方m、床面積:1925平方m)の校舎を使用するかを地域検討会で協議して、25年度中には決定する予定としている。

 また、西小・加園小学校ブロックでは西小学校と加園小学校を統合して、1972年に建築した西小学校の校舎(構造:RC造2階建、敷地面積:1万9006平方m、床面積:3792平方m)を使用して27年度に開校する。開校準備会で校舎や学校機能を検討して、25年度中には長寿命化なども含めた整備内容をまとめ、33年度までに実施していく予定。同じブロックの中学校は、西中学校と加蘇中学校を統合して西中学校の校舎を使用する。04年の建築で、改修などは行わない方向で統合を進める。

 粟野地区・清洲地区・永野地区・粕尾地区ブロックは、粟野小学校、清洲第1小学校、清洲第2小学校、永野小学校、粕尾小学校の5校を統合し、粟野小学校の校舎を使用して28年度に開校する。校舎の改修などは、児童数を見ながら来年以降に検討していく。

 南摩と板荷地区ブロックは、地区で再度検討して方針を決定する。

 市内に再編の必要な小規模小学校は11校、中学校は3校あり、学校の統廃合や通学区域の見直しなどを行っている。市は事業展開を、24年度から28年度までの前期実施プランと、29年度から33年度までの後期実施プランで位置付けて学校再編を実施していく。

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