消防2署改築で設計 コンサル選定へ来月プロポ(かすみがうら市補正)

[2024/9/6 茨城版]
 かすみがうら市は、3日開会の定例市議会に、2億1630万円を追加して総額を188億0516万円とする一般会計補正予算案を提出している。主な補正では、消防本部・西消防署と東消防署の2カ所の移転に伴う設計委託料に9963万円を計上した。設計は2署一括で発注し、予算が決まれば10月にもプロポーザルで委託業者の選定に着手する。総事業費には約17億円を投じる見込みだ。

 消防庁舎整備事業は、老朽化に伴い消防本部・西消防署と東消防署を建て替えるもの。1977年に完成した消防本部・西消防署では、消防本部を千代田庁舎南側の防災センターへ移転し、西消防署を千代田庁舎北側の駐車場へ新築する。79年完成の東消防署は、旧霞ヶ浦保健センターを解体した跡地へ新築する。

 本体工事は、西消防署の建設工事を先行して26-27年度に実施する。建設場所は、千代田庁舎前の駐車場を予定し、必要面積は約800平方mを見込む。このほか、市民相談室や研修室などは千代田庁舎を利用する。

 消防本部は、千代田庁舎裏の防災センター内に設置し、必要な諸室は防災センター増築棟を改修して利用する。防災センターの規模はRC造地上2階、地下1階で、延べ面積は1020平方m(97年建設)、増築棟の延べ面積は483平方m(07年建設)。消防本部は既存施設を最大限利用する考えで、必要面積は182平方mを想定している。 

 東消防署は、深谷地内の旧霞ヶ浦保健センターを解体した跡地へ新たに建設する。敷地面積は3922平方m。新庁舎の必要面積には約500平方mを想定する。移転後に既存施設は解体し、跡地は訓練施設として継続して利用する考えだ。

 設計委託料には繰越明許費を設定し、25年度に繰り越してまとめていく。事業のスケジュールは、通信指令装置の更新時期が26-27年度に予定されていることから、新庁舎は27年度中の竣工を目指していく。

 このほかの補正では、千代田コミュニティセンターの電話回線移転工事費、中根川の修繕料、農村環境改善センターの登記測量業務委託料などを予算化した。

 千代田コミュニティセンターでは、教育委員会の事務所移転に伴い電話回線移転工事費139万円を計上した。河川維持管理事業では修繕料900万円を確保し、中根川の浚渫工事などを行う。対象となるのは千代田地区の延長約440mで、23年度に実施した続きの部分とする。

 民間への売却や賃貸借を予定する農村環境改善センターでは、敷地面積を確定するために登記測量業務委託料247万円を計上。木造住宅耐震診断士派遣事業では12件分の業務委託料を105万円増額する。

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