建設業が総力挙げ復旧 市原で国道16号の路面陥没

応急復旧工事が夜通しで進められた

応急復旧工事が夜通しで進められた

[2024/9/6 千葉版]
 千葉県市原市内で4日に発生した国道16号の路面陥没では、国土交通省千葉国道事務所と建設業が連携しながら、夜通しで復旧作業にあたり、5日午後4時29分に開通した。地域の幹線道路となっているため、できるだけ早期の開通を目指し、建設業が総力を結集して応急復旧工事に取り組んだ。

 路面の陥没は、国道16号の市原市五井金杉2丁目付近で発生し、陥没した規模は幅15m、延長5・5m、深さ最大85cm。4日の午前9時半から白金町4丁目~市役所入口交差点の区間が上下4車線で全面通行止めとなった。

 応急復旧工事は、千葉国道事務所管内の維持工事受注企業や現場が近かった鹿島道路、ニューテック康和、東亜道路工業の3社が担当。NIPPOと片岡工業が協力会社として加わった。

 陥没箇所の下には水路が通っているため、陥没箇所全体を掘り起こした後、仮設の水路を設置してから土砂を埋め戻す作業となった。夜間は道路照明車を出動させ、工事が夜通しで進められた。

 陣頭指揮を執った千葉国道事務所の山本裕一副所長は「この地域の幹線道路となっているため、少しでも早く開通するよう、夜通しでの作業となった。今後は陥没した原因の調査を進め、本復旧に向けて全力で取り組んでいきたい」と話している。

 市原市内では3日、避難指示が出されるほどの大雨となり、道路冠水などの被害があったという。千葉国道事務所は、大雨との因果関係も含め、詳細な調査を実施する考えだ。

 国道16号は地域の幹線道路となっており、災害時には緊急輸送道路としての機能を果たす。陥没箇所は湾岸部に当たり、周辺には工場や倉庫が立地し、トラックなど大型車の交通量も多くなっている。

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