推進主体の検討開始 「エアポートシティ」実現へ(県とNAA)

[2024/9/5 千葉版]

NAA本社で開かれた準備会議

NAA本社で開かれた準備会議

 成田空港周辺で「エアポートシティ」の実現に向けた推進体制を検討する準備会議の初会合が4日、成田市内で開かれた。県と成田国際空港(NAA)が一体なった推進主体について、検討を開始し、年度内に方向性をとりまとめることを確認した。

 準議会義の立ち上げは、県と成田空港周辺の9市町、国土交通省、NAAで構成する四者協議会で合意した。協議会で熊谷俊人知事は、成田空港のエリア全体で「エアポートシティ」の実現に向けた取り組みを加速化する考えを示している。

 名称は成田空港「エアポートシティ」推進体制準備会議。県とNAAで構成し、座長に冨沢昇県総合企画部長とNAAの片山敏宏執行役員戦略企画室長の2人が就任した。

 このほど改訂した成田空港周辺の地域づくりに関する「実施プラン」では、空港周辺地域について「空港を核として、都市と田園が調和し、くらしや産業の拠点として選ばれるエアポートシティ」を将来像に掲げている。

 7月3日に公表された「新しい成田空港」構想とりまとめ2.0では、「エアポートシティ」実現に向けて、県と空港会社が中心的役割を担う体制のもと、関係自治体と連携しながら検討していく姿が1つの方法として示されている。

 これらを受け、エアポートシティのビジョンやゾーニング案の策定、実施プランに掲げる国際的な産業拠点形成、地域公共交通ネットワークの構築など、広域的な調整が必要な取り組みを加速化するための推進体制について、具体的な検討を開始する。有識者から意見を聴取しながら、年度内に推進主体の方向性を提示する方針だ。

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