消防署の予定地鑑定 青少年の家解体へ事前調査(土浦市補正)

[2024/9/5 茨城版]
 土浦市は、3日開会の市議会第3回定例会に補正予算案などの議案を提出。このうち、一般会計は16億8612万円を追加して、本年度の総額を602億2990万円としている。主なものでは、消防庁舎整備事業で候補地選定に向けた土地評価鑑定料531万円を計上したほか、年度末に閉館する青少年の家の解体工事に向けた事前のアスベスト含有調査委託料442万円などを盛り込んだ。

 消防庁舎整備事業は、南消分署が老朽化していることや土地・建物が狭あいであること、荒川沖消防署が住宅地に接することなどを踏まえ、両施設の統合を行うもの。基本構想によると、2署の機能と人員を集約させ、広域的な災害や女性職員にも対応できる新たな防災拠点として整備していくとした。

 建設予定地は、右籾地内の国道125号バイパスと県道土浦竜ケ崎線が交差する南東側約7500平方m。庁舎の規模は2階程度の低層建築物を想定する。内部には執務スペースと署員の生活スペースを含め、消防車両の車庫や倉庫、各種訓練に対応できる訓練施設を配置。本年度は予定地の測量業務を明治測量設計(水戸市)に委託している。

 今後は用地取得を進めながら、来年度に設計業務に着手。その後、26年度前半に造成工事、26年度後半から27年度にかけて本体工事を行って、27年度内の竣工を目指す。

 青少年の家では、解体工事に向けたアスベスト含有調査を実施する。同施設は、県の職業訓練校の寮として、1974年に建設。その後市が買い受けて、青少年の健全な育成を目的に利用してきた。しかし、近年の稼働率の低さや老朽化、敷地が全面借地であることなどから、市は年度末の閉館を決定。規模はRC造一部S造2階建て、延べ床面積は1758平方mとなる。現在のところ、25年度に解体工事を行う計画だ。

 このほか、財産管理費には地積測量委託料825万円を配分し、旧本庁舎の早期売却に向けて周辺の地権者との境界を確定する。老人福祉費ではふれあいセンター「ながみね」の高圧ケーブルとPASの更新を行うため、工事費520万円を充てた。

 駐車場事業特別会計では、市営駅西駐車場の老朽化による外壁改修工事費3334万円を予算化している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.