浦安庁舎前に水辺拠点 境川かわまちづり登録(国交省)

[2024/8/30 千葉版]

登録証伝達式で記念撮影に臨む内田市長(左)と土屋課長

登録証伝達式で記念撮影に臨む内田市長(左)と土屋課長


 浦安市が国土交通省に申請した「境川かわまちづくり(第1期)」計画の登録証伝達式が8月29日、浦安市役所で開かれた。河川管理者である県と連携しながら、ハード施策として、市役所前親水テラスを2025~27年度に、市役所周辺左岸に散策路を27~29年度に整備、ソフト施策として郷土資料館が保有する和船を使った遊覧観光の事業性を検証するなどエリア全体の魅力向上を目指す。

 伝達式では、関東地方整備局地域河川課の土屋秋男課長が、内田悦嗣市長に「かわまちづくり」計画の登録証を手交。河川管理者を代表して県土整備部河川環境課の森川陽一課長と県葛南土木事務所の古橋保孝所長が出席した。

 伝達式で、土屋課長は、「境川中流域の、多く人々が集まる市役所周辺の水辺拠点において、沿線散策路など賑わい創出拠点の整備を進め、キッチンカーなどの出店を誘導するなどウォーカブルなまちづくりを目指す」と1期計画の内容を説明、「より一層の地域の活性化につながるものと期待している」とあいさつした。

 内田市長は、これまでにも県や地域住民らと協議しながら水辺の環境整備に取り組んでいることに言及し、「今回の登録を契機として、市役所前の親水テラスの再整備など、境川の利活用による賑わいの創出を積極的に図り、かわまちづくりの取り組みを加速化させていきたい」と述べ、地域の魅力向上に意欲を見せた。

 第1期の計画期間は、25年~29年度の5カ年。ハード施策の個別整備計画をみると、市役所に隣接する親水テラスでは、既設の砂浜を利用してさまざまな水面利用の基地としての利用を誘導するため、護岸などの修景整備に取り組む。

 河川管理用通路と道路が並行する区間では、安全で快適な歩行者空間を確保。文化会館近傍の歩道部は、歩行者が水辺景観を楽しめるよう嵩上げする。

 上流域(西水門~新橋)では、中期計画を念頭に現況調査を進める。

 「かわまちづくり」支援制度は2009年度に国土交通省により創設された。24年度は、浦安市を含む22カ所の「かわまちづくり」計画が新たに登録され、全国の登録総数は計286カ所、県内は計8カ所となった。

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