補正予算で災害復旧18億円 長生の森公園野球場に照明設置へ(千葉県)

[2024/8/29 千葉版]
 千葉県(熊谷俊人知事)は28日、9月補正予算案を発表した。一般会計の予算規模は102億2700万円。6月の大雨などにより被災した道路や河川などの復旧を進めていくほか、長生の森公園の野球場で照明設備を設置するため、実施設計に着手する方針だ。

 投資的経費は、補助事業の橋りょう老朽化対策のほか、公共土木施設災害復旧事業などを追加するため、約27億円の増額となる。

 新規事業をみると、長生の森公園(茂原市)の野球場照明設備設置に600万円を計上するとともに1400万円の債務負担を設定。利便性の向上を図るため、照明設備の設置に向けた実施設計に着手する。27年度の完成を予定している。

 持続可能な一般廃棄物処理に関する計画策定に900万円を配分するとともに3000万円の債務負担を設定。ごみ処理の広域化や処理施設の集約化を進めていくため、50年度を計画期間とする長期計画の策定を進めていく。

 新規事業ではこのほか、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)に関する地下水汚染防止対策1000万円や、大阪・関西万博に「発酵」をテーマとした出展500万円・債務負担3500万円などを盛り込んでいる。

 新規事業以外では、道路メンテナンス事業に8億7000万円を計上。災害時でも円滑な通行を確保できるよう、計画的に進めている橋りょう老朽化対策の一部を前倒す。対象となる橋りょうは9カ所で、このうち8カ所が緊急輸送道路に指定されている。

 災害復旧事業に15億3600万円を計上するとともに、3億5100万円の債務負担を設定。6月の大雨などにより被災した公共土木施設を復旧するもので、事業別の内訳は道路3億6000万円、河川海岸11億4410万円、公園3190万円となっている。

 補正予算の計上に伴い、適正な工期を確保することや、大雨被害などで工事の着手が遅れたことなどを踏まえ、繰越明許を設定する。県土整備部では、公共河川災害復旧事業など3事業14億5300万円が対象となっている。

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