DB方式で新庁舎整備 10月にプロポ公告へ(千葉県市原市)

[2024/8/28 千葉版]
 千葉県市原市は27日、デザインビルド(DB)方式で整備する市庁舎について、10月に事業者を選定する公募型プロポーザルの手続きを開始する方針を明らかにした。新庁舎はRC造一部S造6階建て延べ1万3473平方m規模を想定。このほか、上総テラスや大型公用車車庫を整備していく。技術提案プレゼンテーションを経て、2025年3月までに優先交渉権者を特定する予定だ。

 本年度予算では市庁舎整備事業について、31年度までに限度額154億8354万円の債務負担を設定している。提案価格の上限額は公告時に提示する。

 プロポの参加要件として、単独企業または共同企業体(甲型・乙型)、協力会社を含めたグループ応募とする。施工者の要件としては、特定建設業の許可を受けており、市入札参加資格者名簿「建築一式」の総合点数1600点以上であることのほか、施工実績などを求める。

 学識経験者4人、市職員4人で構成する市庁舎整備事業者選定委員会で選定を進めていく。12月にバリューエンジニアリング(VE)対話を実施し、25年3月の技術提案プレゼンテーションを経て、優先交渉権者を決定する予定だ。発注支援業務は明豊ファシリティワークス(東京都千代田区)が担当している。

 4月に仮契約を締結し、6月市議会に議案を上程する方針。承認されれば、7月から実施設計を進め、26年12月の着工、29年5月の供用開始を目指す。その後、既存庁舎の解体や外構の整備を進め、31年12月の全面供用開始を予定している。

 山下設計(東京都中央区)がとりまとめた基本設計をみると、新庁舎をB駐車場に配置することで、第1庁舎とL字型の庁舎配置となる。新庁舎と第1庁舎の間に屋外デッキ(上総テラス)を新設する。

 新庁舎の構造・規模はRC造一部S造6階建て延べ1万3473平方mを想定。上総テラスのほか、大型公用車車庫2カ所、駐輪場などを整備していく。

 解体工事の対象となるのは、既存第2庁舎、議会厚生棟、エネルギーセンター、大型車車庫など。関連工事として、造成や外構などを予定している。 

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