処分場道路に46億円 日立常陸太田線など改良工事(県高萩工事)

[2024/8/23 茨城版]
 県高萩工事事務所は、新産業廃棄物最終処分場への搬入路として、日立常陸太田線の整備を進めている。24年度当初予算には、工事費と用地購入費で46億0800万円を確保。新設道路の整備や既存道路の歩道整備、交差点改良などを進め、搬入路の整備は27年度までに完了させる計画だ。

 最終処分場の新設道路は、山側道路(中丸団地東側)から市道と林道を経て最終処分場に至るルートとなる。延長は約4kmで、幅員は一般部が9m(車道3m×2、片側歩道2m)、トンネル部が7m(車道3m×2、歩道なし)。主な施設は、橋梁2橋とトンネル2カ所を配置する。概算事業費は約120億円と試算している。

 道路部分については、現在工事用道路築造工事を進めている段階で、今後は第2四半期に道路改良工事2件、第3四半期に工事用道路舗装工事1件を発注。入札方式はいずれも一般競争入札となる。新設道路に接続する既存の日立常陸太田線では、片側歩道整備や局部改良、油縄子交差点の改良、ガードパイプの設置などを行っていく。

 橋梁については、交通安全の確保と地域住民の生活、近隣に位置する日立市立大久保中学校への影響をさけることを目的として、立体交差の整備を行うために設置する。第1号橋は山側道路から中丸団地へと向かう丁字路に、第2号橋は大久保中学校付近から中丸団地へと向かう市道との交差点の近くに整備する予定。詳細設計は第1号橋をセントラルコンサルタント(東京都中央区)、第2号橋を八千代エンジニヤリング(東京都台東区)が担当した。いずれも9月までに橋梁下部工事を一般競争入札で発注する予定だ。

 トンネル工事に関しては、県道路建設課から順次発注する。延長は第1トンネルが95m、第2トンネルが1566m。このうち、7月19日に開札した第2トンネルについては、安藤ハザマ・菅原建設・中井工務店JVが48億8355万円で落札した。第1トンネルは第3四半期に一般競争入札を公告する。詳細設計は大日本コンサルタント(東京都千代田区)がまとめた。

 新設道路や橋梁、トンネルについては、最終処分場の完成に間に合わせて供用を開始する計画。そのため、いずれの工事も最終処分場の供用開始時期である27年度までに完成させる。

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