野田橋の架け替えを 2025年度予算で県に要望(県市長会)

[2024/8/22]

井崎会長(右)が熊谷知事に要望書を提出した

井崎会長(右)が熊谷知事に要望書を提出した


 県内の37市で構成する県市長会の井崎義治会長(流山市長)は、熊谷俊人知事に、2025年度当初予算編成に対する要望書を手渡した。地域医療体制の充実強化など重点要望事項4件のほか、野田橋の架け替えを含む越谷野田線の4車線化や印旛沼の総合的な治水対策、北千葉道路の整備促進など計72件を要望している。

 当初予算編成に対する要望は、21日開催の定例会で採択。定例会後に千葉市内のホテルで開催された熊谷知事との市政懇談会で提出した。

 提出にあたって、井崎会長は、「(今回の要望は)われわれ都市自治体として、一層の市民生活の向上のために、それぞれ重要性、緊急性がきわめて高い課題となっている」と強調し、特段の配慮を要請。「県内地域の実情や考え方など国や関係機関に強く要請し、実行に移してほしい」と求めた。 

 要望事項の「県土整備行政の充実強化」では、道路・橋梁関連17件、河川・港湾関連12件、都市基盤6件の計35件について、積極的な装置を講じるよう要請している。

 越谷野田線については、千葉・埼玉両県の交通が集中するなど激しい交通渋滞が発生していることを指摘。野田橋の架け替えを含む4車線化と、渋滞緩和の短期対策に伴う予算措置を要望している。

 道路インフラの整備については、社会資本整備総合交付金の要望額に対する満額交付について、国に対する積極的な働きかけや、社会資本整備総合交付金の要望額に満たない部分に対する県独自の補助制度の創設を求めている。

 北千葉道路の整備については、全線が供用開始することで事業効果が発現されることを強調、未事業化区間の事業化や、事業着手している粟野バイパスの整備促進、吉高交差点から成田方面の暫定2車線供用区間を本線4車線の完成形に整備促進することなどを依頼している。

 また、市川三番瀬の再生(護岸)については、一部未整備となっている塩浜2丁目護岸の整備に関する協議の開始や、塩浜3丁目護岸について高潮対策整備の推進を図ることを要望する。

 柏駅周辺地区の市街地再開発事業については、柏駅の活性化が県の産業振興の推進だけでなく県税増収にも寄与することを説明。県の補助対象経費に土地整備費などを対象とするよう見直しを図ることなどを依頼している。

 このほか、要望書には、狭隘国県道の道路改良、市原都市計画道路八幡椎津線(平成通り)の整備に伴う社会資本整備総合交付金の重点配分、初富交差点の交差点改良、県道千葉ニュータウン北環状線の早期整備、真間川水系の整備促進、印旛沼・鹿島川の整備促進、印旛沼の総合的な治水対策、大柏川第二調節池の整備促進、羽田空港と東京湾岸地域を結ぶ鉄道ネットワークの強化などを盛り込んでいる。

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