成績上位86社発表 若生工業 土木で2連覇 工事成績ランキング(宮城県出納局)

[2024/8/17 宮城版]
 宮城県出納局は2024年度の工事成績ランキングを発表した。23年度に行った工事完成検査の結果をもとに、同種工事3件以上の平均点で80点以上を収めた企業を、3部門に分けて発表したもの。土木工事部門では、平均点で89点を収めた若生工業(石巻市)が2年連続で1位に輝いた。建築工事部門では奥田建設(仙台市青葉区)と橋本店(同)が1位タイ。設備工事部門では富士通Japan(宮城・山形公共ビジネス部・仙台市青葉区)が2年ぶりに1位に着いた。

 宮城県は工事完成検査の公平性、透明性を確保するとともに、受注者の技術力向上、施工意欲を促す施策として2018年度(対象は17年度完成工事)から工事成績考査の優秀企業を発表している。

 23年度は965件の完成検査を行った。このうち、工事成績考査を付けたのは請負金額が500万円以上だった878件。考査を受けた企業数は延べ387社だった。

 3部門のうち、土木工事部門(土木、舗装など)は工事成績考査の対象が564件と最も多かった。考査を受けた企業数は218社。成績上位者の発表も3部門で最も多く、3件以上の工事の平均点で80点以上を収めた63社を発表した。

 1位に着いたのは、平均点が89点となった若生工業。平均点は前年度より1点高くなり、2年連続の1位となった。

 2位タイには小野田建設(加美町)、佐々木組(大崎市)大伸建設(登米市)、丸本組(石巻市)の4社がランクインした。平均点は87点だった。次いで、6位タイには平均点で86点を収めた丹勝(仙台市宮城野区)と東北ニチレキ工事(仙台市若林区)の2社が着いた。

 建築工事部門(新築、改築など)は、工事成績考査を付けた111件を発表の対象とした。考査を受けた企業数は55社で、この中から3件以上の平均点が80点以上となった5社を発表した。

 1位には、ともに平均点で89点を収めた奥田建設と橋本店が着いた。奥田建設の1位返り咲きは2020年度の発表以来4年ぶり。前年度は2位だった。橋本店の1位は22年度の発表以来2年ぶり。前年度は3位タイだった。

 3位には、平均点で85点を収めた菅原防水工業(仙台市泉区)が着いた。宮城県が18年度から成績上位者を発表するようになってから、同社が建築工事部門の成績上位者にランクインしたのは初めて。また、4位には平均点で82点を収めた菊森建設工業(涌谷町)がランクイン。5位には81点を収めた櫻井建設(大崎市)が入った。

 設備工事部門(電気、機械など)は、工事成績考査を付けた203件から成績上位者を発表した。考査を受けた企業数は114社で、このうち、3件以上の平均点が80点以上となった18社を発表した。

 トップ成績を収めたのは、平均点で87点を収めた富士通Japan。宮城県が18年度から成績上位者を発表して以降、同社が設備工事部門で1位になったのは2年ぶり3回目。

 2位タイには、平均点で85点を収めた隼電気(仙台市若林区)とフロムアーツ(同)が着いた。1点差の4位タイ(平均点84点)には▽キープラン(仙台市青葉区)▽興盛工業所(仙台市宮城野区)▽産電工業(仙台市若林区)▽菅原産業(同)▽塚田電気工事(仙台市青葉区)▽ナショナルエレベーター工業(同)──の6社がランクインした。

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