土地利用方針を検討 JR2駅周辺の拠点別整備計画策定へ(千葉県市原市)

[2024/8/10 千葉版]
 千葉県市原市は、八幡宿と姉ケ崎のJR2駅周辺で拠点別整備基本計画の策定に乗り出す。民間事業者と連携しながら、新たなまちづくりを進めていくため、土地利用方針などの検討を本格化する。年度内に骨子案をとりまとめ、2025年度の策定を目指す。

 9日に「拠点整備推進支援業務」の委託先を選定するプロポーザルの手続きを開始した。契約上限額は1087万円(税抜)。同業務では関連計画・施策、民間事業者の動向などを踏まえ、各拠点の土地利用や建物用途、道路など都市基盤、都市計画の状況を調査し、課題を整理する。

 民間事業者の参入意向や立地可能性のある施設、参入に向けた条件などを把握するため、調査を実施。それらを踏まえ、土地利用や動線整備、景観・防災配慮などの方針を検討し、その実現に向けた方策をとりまとめる。合意形成に向けた住民説明会や庁内会議、パブリックコメントなどの支援も担当する。委託期間は2026年2月まで。

 プロポの参加資格要件として、市入札参加資格者名簿「測量・コンサルタント」に登載されていることのほか、業務実績などを求めている。30日まで参加表明書、9月5日~24日に技術提案書をそれぞれ受け付け、10月1日の審査会を経て、3日までに受託候補者を選定する。

 基本計画の検討スケジュールは、年度内に骨子案、25年度上半期に素案をそれぞれとりまとめ、25年度末に公表する予定だ。

 同市は21年3月、中心都市拠点の五井駅、都市拠点の八幡宿駅、姉ケ崎駅のJR3駅周辺で公民連携によるまちづくりの基本的な方向性を示す拠点まちづくりビジョンを策定した。

 このビジョンを具現化するため、五井駅周辺では、市民ワークショップや地域住民などとの対話を経て、拠点別整備基本計画(五井編)を22年10月にとりまとめた。

 土地利用方針では、組合施行方式を前提とした土地区画整理事業を進めていくことや、文化交流ゾーンに「音楽・芸術の交流拠点機能」を整備する方向性が盛り込まれており、検討が本格化している。

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