湾岸千葉の継続妥当 事業監視委が県内2件を再評価(関東整備局)
[2024/8/6 千葉版]
関東地方整備局の事業評価監視委員会(委員長・久保田尚埼玉大学教授)が5日に開かれ、国道357号湾岸千葉地区改良(千葉市蘇我地区)と国道464号北千葉道路(印西市若萩~成田市押畑)の道路事業2件を再評価した。いずれも事業継続を妥当とする対応方針が承認されている。
国道357号湾岸千葉地区改良(蘇我地区)については、再評価実施後5年間が経過したため再評価した。
計画延長は、千葉市中央区塩田町~同問屋町の5km、幅員は43m~50m。車線数は6車線。
2017年度に事業化、22年度から用地取得に着手し、24年3月現在の用地取得率は約1%ととなっている。現在は、用地の取得を進めるとともに、道路設計をとりまとめている。全体事業費は約265億円を概算し、費用便益比は2.2。
事業評価監視委員会では、蘇我副都心周辺の交通渋滞の緩和、交通安全の確保などの観点から事業の必要性は高く、事業継続が妥当と判断された。
一方、国道464号北千葉道路についても、再評価実施後5年間が経過したため再評価を実施した。
計画延長は、国施行部分5.6km、県施行部分4.2kmの計9・8km、幅員は21m、21.75m。05年度に事業化し、19年3月に全線暫定(2車)開通している。現在は、機能補償道路などの整備を進めており、今後、暫定供用の交通状況や隣接事業の進捗状況をみながら全線4車線整備を進める。
全体事業費は、国534億円、県440億円の計約974億円、費用便益比は1.4。同事業の進捗により、成田空港へのアクセス向上、緊急輸送道路ネットワークの強化などが期待されている。