新湾岸道路、有識者委で概略ルートや構造などの検討スタート (千葉国道)

都内で開かれた有識者委員会の初会合

都内で開かれた有識者委員会の初会合

[2024/8/3 千葉版]
 東京湾岸沿いの市川市と市原市方面を結ぶ新湾岸道路について、有識者委員会の初会合が2日、都内で開かれた。概略ルートや構造などの計画検討をスタートし、地域や関係者と丁寧に合意形成しながら、事業化に向けて計画段階評価を進めていくことを確認した。

 2020年5月に策定した「千葉県湾岸地域における規格の高い道路計画の基本方針」を踏まえ、広く関係者の意見を把握し、丁寧に合意形成を図る必要があることから、「新湾岸道路有識者委員会」を設置した。  

 委員会は学識経験者など8人で構成し、委員長に屋井鉄雄・東京工業大学教授が就任した。計画の検討手順やコミュニケーションプロセス、技術・専門的な検討に対して、客観的な立場からアドバイスしてもらう。 

 国土交通省千葉国道事務所の藤井和久所長は、湾岸地域で慢性的な交通渋滞が発生している状況を説明し、新湾岸道路を早期に具体化する必要性を訴えた。

 屋井委員長は、コミュニケーションをとりながら、丁寧に合意形成を進めていく重要性を強調。「新湾岸道路を整備することになれば、首都圏全体にインパクトのある効果が出てくるだろう」と期待感を示した。

 基本方針では、多車線の自動車専用道路として、外環高谷JCT(市川市)周辺から蘇我IC(千葉市)・市原IC(市原市)周辺までの湾岸部で、ルートの検討を進める方向性が盛り込まれている。

 同委員会では概略ルートや構造などを盛り込んだ複数案を比較評価し、社会資本整備審議会・関東地方小委員会の意見などを踏まえ、概略計画を決定する方針だ。

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