秋にも基本計画 鹿島灘海浜公園 「道の駅」として再整備(鉾田市)

[2024/8/2 茨城版]
 鉾田市は、鹿島灘海浜公園を観光と交流の一大拠点とするため、道の駅として再整備を計画している。対象は公園内の広場や売店、レストランなどの台地部で、ピクニック広場やボードウォークなどの海浜部は県が活性化を進める。本年度から基本計画策定に着手するため、秋ごろにも事業者選定に係るプロポーザルの手続きを開始する。

 大竹にある鹿島灘海浜公園は2000年に開園した。公園内の売店やレストランは05年ごろに営業を開始したことから老朽化が目立ち、県の重要な観光地・憩いの場でありながら、そのポテンシャルを十分に活かせていないのが現状となっている。

 市はこうした状況を受け、県や国、民間事業者などと連携して公園を再整備し、観光や地域交流の一大拠点化を図ることを決定。基本構想策定業務は、サンコーコンサルタント茨城事務所(水戸市)が担当した。

 このほどまとめた基本構想によると、遠方からの来園者を増やすため、ブランド力が高い「道の駅」として公園を再整備する。飲食店や物販店を備える屋内施設のほか、キッズエリア、芝生広場ゾーン、イベントエリア、ペットエリアなどを設ける。

 このうち、屋内施設は海沿いを活かしたものとするほか、道の駅化に伴って休憩機能、情報発信機能、地域連携機能を盛り込む。他の公園との差別化を図るため、市の主要産業である「農業・野菜」を特徴として前面に出しブランド化を図る。

 建屋の整備に加えて、イベントエリアでは定期的にマルシェやフリーマーケットの開催を予定し、にぎわいづくりに取り組む。施設の北側にはキッズエリアを整備し、遊具やアスレチックを拡充する。このほか、国道からの呼び込みや来園記念の写真撮影スポットとして、看板やオブジェの設置も検討。集客力アップを目指し、駐車場の拡張も実施していく。

 基本計画策定にあたっては、秋ごろに委託業者選定のプロポーザルを公示する予定。計画は年度内にまとめて、早ければ基本設計にも着手する方針だ。事業費は、基本計画と基本設計あわせて1998万円を確保している。

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