館山鴨川道路の実現を 期成同盟会が県に計画具体化を要望
千葉県の安房3市1町で構成する地域高規格道路「館山・鴨川道路」整備促進期成同盟会(会長・長谷川孝夫鴨川市長)は1日、県に要望活動を実施した。南房総・外房地域の自動車専用道路として、「館山・鴨川道路」の計画を早期に具体化するよう強く求めた。
千葉市内で行われた要望活動には、長谷川会長のほか、関係市町の首長や議会議員、県議会議員らが参加。県土整備部の四童子隆部長に「館山・鴨川道路」の早期実現を求める要望書を手渡した。
長谷川会長は、能登半島地震や東北地方の大雨など、日本各地で災害が多発しており、南房総・外房地域でも災害に強い広域ネットワークが極めて必要と指摘。富津館山道路から外房地域を経由し、圏央道をつなぐ「館山・鴨川道路」の早期実現を求めた。
四童子部長は、館山・鴨川道路の検討状況を説明し、「できる限り早期に効果を発揮できるよう、しっかりと課題を整理しながら、検討を進めていきたい」と力強く語った。
南房総地域の館山市と鴨川市を結ぶ「館山・鴨川道路」は延長約30kmが高規格道路に指定されている。このうち、館山市から南房総市までの延長約19kmをはじめ、全線にわたり調査が進められている。
県と安房3市1町は、2017年度に館山・鴨川間道路交通対策検討会を設置。ワーキンググループで交通状況の調査や課題の抽出・整理を進めており、今後、優先整備箇所の検討などを実施する予定だ。
要望活動に先立って開かれた総会では、計画の具体化に向けて、積極的に要望活動を展開することなどを確認している。