16号沿いに倉庫2棟 上三ケ尾地区の地区計画案を報告(野田市都計審)
[2024/7/31 千葉版]
野田市都市計画審議会(会長・岩岡竜夫東京理科大学創域理工学部建築学科教授)が7月30日に開かれ、商業計画研究所(柏市)が提案している上三ケ尾地区の地区計画について報告された。大型物流倉庫2棟の建設を念頭に、国道16号沿い野田工業団地東側の上三ケ尾地区約12.3haで、同市初の工業団地連携型の地区計画を定める。市では、原案の縦覧や市都市計画審議会での付議を経て、11月下旬の都市計画決定を目指すことにしている。
上三ケ尾(かみさんがお)地区の地区計画については、商業計画研究所から提案書を受理し、都市計画決定する必要があるかどうか判断するため、庁内の都市計画提案検討委員会で審議した結果、市として提案を受け入れることを決定した。地区計画の案は、提案内容にもつづき、市が策定した。
地区計画の名称は、「上三ケ尾地区地区計画」。所在地は、野田市上三ケ尾字荒巻200番ほか142筆。東武野田線「運河駅」の北東約1.5kmに位置する。
流通地区は、東側を約11.haの「流通地区A」、西側を約0.8haの「流通地区B」とし、用途は、倉庫や工場のほか、市長が公益上必要と認めたものとする。
土地利用計画図をみると、流通地区Aは、A・Bゾーンに分け、西側のAゾーンに上り・下り専用ランプを備えた倉庫を、東側のBゾーンに双方向ランプを備えた倉庫をそれぞれ建設する。2棟ともに4階建て、高さ31m。
関係権利者との調整については、土地所有者68人中63人が同意しており、同意率は92.6%となっている。
なお、当日は、中里地区約5.9haの地区計画についても審議され、原案通り可決された。