2消防署を移転 基本計画案まとむ 秋にも設計プロポへ(かすみがうら市)

[2024/7/31 茨城版]
 かすみがうら市は、消防本部・西消防署と東消防署の整備で基本計画案を策定した。計画は9月までにまとめ、9月定例市議会に設計委託料を補正計上する考えだ。議会で承認されれば、両消防署の建設工事に係る設計をプロポーザルで一括発注する予定で、10月ごろには業者の選定作業に入る見通し。計画では、消防本部を千代田庁舎南側の防災センターへ移転するとともに、西消防署は千代田庁舎北側の駐車場へ新築する。東消防署は、旧霞ヶ浦保健センターを解体した跡地へ新築する予定だ。本体工事は26-27年度に実施し、総事業費には約17億円を投じる見込み。

 消防庁舎は、消防本部と西消防署が1977年に、東消防署が79年に建設されたもの。いずれも45年以上が経過し、老朽化していることから、移転して建て替えることになった。西消防署は旧千代田町エリアを、東消防署は旧霞ヶ浦町エリアを管轄地域として運用している。

 消防本部は、千代田庁舎裏の防災センターに設置するほか、必要な諸室は防災センター増築棟を改修して利用する。防災センターはRC造地上2階、地下1階建てで、延べ面積は1020平方m(97年建設)、増築棟の延べ面積は483平方m(07年建設)。消防本部は既存施設を最大限利用する考えで、必要面積は182平方mを想定している。

 西消防署は、千代田庁舎前の駐車場へ新たに建設する予定で、必要面積は約800平方mを見込んでいる。このほか、市民相談室や研修室などは千代田庁舎を利用する。移転完了後は、既存の消防本部と西消防署は解体して、借地している用地は返還する方針だ。

 東消防署は、深谷地内の旧霞ヶ浦保健センターを解体した跡地へ新たに建設する。敷地面積は3922平方m。新庁舎の必要面積は約500平方mを想定する。移転後に既存施設は解体し、跡地は訓練施設として継続して利用する考えだ。

 事業スケジュールは、通信指令装置の更新時期が26-27年度に予定されていることから、新庁舎は27年度中の竣工を目指していく。基本・実施設計を24-25年度でまとめたあと、本体工事は26-27年度に行い、西消防署と東消防署の解体工事は28年度に実施する。

 概算事業費では、設計委託料に9963万円、施工監理委託料と工事費(消防本部庁舎改修工事、2消防署の新築工事など)に15億8175万円、解体工事費に8500万円を投じる見通しとなっている。

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