圏央道・山武PA新設へ詳細設計に着手(NEXCO東日本)

[2024/7/26 千葉版]
 NEXCO東日本は、首都圏中央連絡自動車道に新設する山武パーキングエリア(仮称)の詳細設計に着手する。上下線集約型の休憩施設を整備する計画で、橋梁を含むランプの延長は1700m規模を想定している。詳細設計と併せて用地取得を本格化し、早期の着工を目指す。

 圏央道の県内区間では神崎PA(神崎町)から高滝湖PA(市原市)までの約75km区間にトイレなどの休憩施設がないことから、山武市内に新たなパーキングエリアを整備していく。

 設置場所は山武成東インターチェンジ(IC)と松尾横芝ICの間に位置する山武市麻生新田、松尾町古和地区。Aランプ規格を採用し、ランプの延長は土工1650m、橋梁50mの計1700m規模を想定している。

 圏央道の内回りに上下線集約型の休憩施設を整備するほか、調整池2カ所を新設する計画。山武市や沿線自治体と連携しながら、商業施設などの設置も検討している。概略設計はオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)が担当した。

 詳細設計業務の委託事業者を総合評価落札方式で選定する一般競争入札を公示した。概略設計の成果を踏まえ、ランプの詳細設計のほか、自立式擁壁や補強土壁、付替・取付道路の設計、調整池の詳細図などを担当する。履行期間は600日間を見込む。

 一般競争入札の参加要件として「道路設計」の競争参加資格があることのほか、業務実績などを求めている。8月8日まで競争参加資格確認申請書、9月24日まで入札書をそれぞれ受け付け、25日に開札する。

 千葉工事事務所によると、2023年12月に地権者向け説明会を開催し、概略設計を報告したという。今後、用地取得が本格化する見通しだ。

 山武PAについては、国や県、NEXCO東日本関東支社で構成する圏央道(千葉県区間)休憩施設調整会議で進ちょく状況を確認している。23年10月の第4回会合では、大栄JCT~松尾横芝IC間の進ちょく状況も踏まえ、早期供用を目指し、用地取得や工事を推進していく方針が示されている。

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