デザイン会議立ち上げ 江戸川台駅東口で公共施設の再整備(流山市)
[2024/7/24 千葉版]
流山市は、江戸川台駅東口エリアで、駅前広場の再整備や老朽化した公共施設の再配置を計画し、地元住民らと駅周辺の魅力を高める仕掛けづくりに取り組んでいる。今年度は、「仮称・デザイン会議」を立ち上げ、統一感のある景観の形成や公共空間の整備について検討、具体的な公民連携の事業手法を確定させることにしている。
市は、「仮称・デザイン会議」の委員選定や運営、駅前広場と商店街通りの公共空間の活用方策に関する調査など、官民連携事業の立ち上げから成立に向けた総合的なサポート業務を、公民連携事業機構(東京都品川区)に委託した。契約方法は随意契約。契約金額は1596万円。履行期限は2025年3月まで。
市は、江戸川台駅東口周辺地区を対象に、土地利用方針などを定めた江戸川台駅東口周辺地区再整備エリアビジョン案を策定。同エリアビジョンに基づき、「駅前広場・ジェトロ跡地・商店街通り」の3つを核とした駅周辺の再整備を進めることにしている。想定している供用開始時期は、ジェトロ跡地の複合施設が27年度、駅前広場が28年度。
「仮称・デザイン会議」は、事業経験のある有識者で構成し、岩手県紫波町のオガールプロジェクトや大阪府大東市のmorinekiプロジェクトにならい、公民連携のまちづくりに関する検討を進める。
ジェトロ跡地の活用については、ことし6月に策定した基本構想で、民間の創意工夫を活用した質の高い公共サービスを提供できる施設整備・管理運営を目指す方針を示している。
必要な機能については、行政サービス、日常的な居場所、多世代交流、地域活動・文化芸術活動の支援の4つを設定し、導入施設として、防災設備や図書コーナー付きカフェ、子育て支援施設、学習スペース・ITルーム、屋外・屋上広場、多目的ホールなどを提示している。
昨年実施した民間事業者とのサウンディングには4社が参加し、整備手法としてBTOやDBOなど複数の手法を提案、地域性を活かした民間施設の整備アイデアが寄せられた。
なお、同市の公民連携事業調査は、国土交通省の「先導的官民連携支援事業」に採択されている。