鎌ケ谷で県営住宅新築へ 戸数や規模検討 (千葉県)
[2024/7/20 千葉版]
千葉県は、鎌ケ谷市内で、新たな県営住宅の整備に乗り出す。鎌ケ谷四本椚(よんほんくぬぎ)、佐津間の両県営住宅を新築する計画で、いずれも第2期事業となる。県住宅課は両県営住宅の規模や配置、住戸数などの検討に着手し、実情に合わせた施設整備を進めていく考えを示している。
鎌ケ谷市が位置する東葛・葛南地域は、県内でも公営住宅の比率が低く、住宅需要の高い地域。将来の人口減少や世帯数減少も県全体と比べて遅くなると推計されているため、県営住宅の整備を進めている。
第2期建設用地の敷地面積は、鎌ケ谷四本椚が約1万1400平方m、佐津間が約3700平方m。いずれも第1期事業は完了しており、施設の構造・規模は、鎌ケ谷四本椚がRC造4階建て延べ3654平方m(58戸)、佐津間がRC造3階建て延べ1873平方m(29戸)。
県が2019年3月に改定した県営住宅長寿命化計画では、第2期事業として、鎌ケ谷四本椚に94戸、佐津間に57戸をそれぞれ建設する方向性が盛り込まれている。
県住宅課は、鎌ケ谷四本椚県営住宅外建設基本計画検討調査業務の委託先を選定する一般競争入札の手続きを開始した。この業務では、敷地の有効活用や周辺環境への影響を考慮した基本計画を検討するとともに設計着手に向けた条件を整理する。
基本計画では、住戸数(供給可能戸数)を算出し、住棟の配置計画や土地利用計画、造成計画、住戸計画などを検討するほか、工事費を概算する。履行期間は2025年3月まで。
一般競争入札の参加資格として、物品等入札参加業者適格者名簿(委託)の「調査・計画」でA等級に格付けされていることや、県内に本店または営業所、近隣都県(東京都・神奈川県・埼玉県・茨城県)に本店があることのほか、業務実績などを求めている。8月5日まで資格確認申請書、27日まで入札書をそれぞれ受け付け、28日に開札する。
県住宅課は、これらの検討結果などを踏まえ、地域の実情に合わせた施設整備を進めていく方針。併せて、県営住宅長寿命化計画の見直しを進めており、年度内にとりまとめる考えだ。