62件と11人に栄誉 優良工事等表彰式を開催(常陸河川国道)
[2024/7/13 茨城版]
国土交通省常陸河川国道事務所(佐近裕之所長)は12日、優良工事等事務所長表彰式を開催した。対象工事73件と業務78件の中から、優良工事と優秀工事技術者に10件と4人、優良下請企業と優秀下請技術者に1件1人、難工事功労で43件、災害工事功労に2件、優良業務と優秀技術者に6件6人の計62件と11人が選ばれ、佐近所長から表彰状が手渡された。また、河川工事(河川・海岸・ダム・砂防)〝ナマ〟現場写真コンテストで優秀作品1件が選ばれた。
県市町村会館で行われた表彰式には、受賞者のほかに佐近所長をはじめとする事務所幹部職員や各出張所長らが出席。11日の関東地方整備局長表彰を受賞した優良工事や優良業務の6件とその技術者4人の関係者も同席し、皆で栄誉を祝福した。
各受賞者に表彰状を手渡したあと、佐近所長があいさつ。受賞者に対し、「日々の業務の取り組みが優秀で、長年培った技術と知識をいかんなく発揮した結果」と敬意を表した。業界を取り巻く状況には、技能労働者の高齢化や若手技術者の減少、2024年問題などの課題がある一方、災害発生時の初動対応や災害復旧など、「建設業の果たすべき役割は増大している」と指摘。安全安心で豊かな社会に向けた質の高い社会資本整備を目指すため、一層の技術研さんと人材育成による、建設業の健全な発展と公共事業の推進に協力を求めた。
受賞者からは、優良工事表彰を受けた株木建設の栁橋一明執行役員茨城本店長と、優良業務表彰を受けたかつら設計の中村直樹代表取締役があいさつした。
栁橋本店長は、受賞に謝意を述べるとともに、「この受賞を励みに、働き方改革の推進を視野に入れ、施工技術の研さんと安全施工を心がけ、地域の期待に沿うように努力を重ねたい」と決意を表明。中村代表取締役は、「技術者にも大きな励みになる」と喜ぶとともに、「地域に密着した企業として、地元の期待する社会資本整備のお手伝いができるよう努力を続けていきたい」と話した。
1986年に開始した優良工事の事務所長表彰は、前年度の完成工事を対象に、施工成績が優秀で功績の顕著な工事を選定し、その施工者と工事を担当した現場代理人、主任(監理)技術者も表彰している。今回は、23年度に完成した工事から、工事成績が優良なものやその功績が顕著なもので、技術審査で工事難易度や創意工夫、安全対策への取り組みなどを重点に工事10件と4人を選定。難工事指定対象工事では、当該工事が良好でその功績が顕著なものとして43件を選定した。
優良業務表彰は、23年度の完成業務の中から、▽業務成績が優良、または功績が顕著なもの▽業務の計画段階から全体を掌握し、優れた企画力を発揮、積極的で斬新な提案を行うなどの創意工夫が見られるもの▽技術的に高度で複雑な業務を遂行し、優良な成果として取りまとめてあるもの──などを基準として6件6人を選定している。
これら優良工事や優秀工事技術者、難工事功労の受賞者は、総合評価落札方式などにおいて、それぞれ企業と担当技術者の技術力評価が優位になる。優良業務及び優秀技術者表彰を受賞した場合は、それぞれ企業や担当技術者の技術力評価が優位となる。
このほか、河川・海岸・ダム・砂防工事の今しか見られない現場写真を、「今、見せる・見て欲しい写真」として、現場の技術者の目線で撮影した写真を募集し、1作品を優秀な作品として表彰した。