公園の長寿命化へ調査 計画改定で初弾業務(宮城県 石巻市)
[2024/7/9 宮城版]
石巻市は都市公園施設の長寿命化計画を改定するため、本年度に初弾の調査業務を一般競争入札(事後審査)で委託する。調査対象は156公園の1096施設で、8日に入札手続きを公告しており、16日まで参加申請書や入札書を受け付け、17日に開札する。同業務の委託費は6月補正予算で4300万円を確保した。来年度は第2弾として計画改訂業務を委託する。公園施設の長寿命化工事は順次発注しており、来年度も発注する。
市は公園施設の老朽化に対する安全対策強化と、将来の改築・更新コストの縮減や平準化を目的に、2016年度に都市公園施設の長寿命化計画を策定した。それから5年以上が経過し、維持保全状況が変化したほか、復興事業による都市公園施設の新設が進められたため、現行計画を見直す。
本来であれば調査と計画改訂を同時に委託したいところだが、補助金の関係もあるため、別々に委託して2カ年で改訂作業を進めることにした。
初弾の調査業務では、予備調査で既存施設の基礎的な情報を整理し、健全度調査で維持保全状況を把握し、健全度・緊急度判定を行う。健全度調査の対象施設は、ベンチや水飲み場などの一般施設が638施設、遊具が422基、トイレや東屋の建築物が36施設。業務の履行期間は2025年3月25日まで。
入札の参加資格は県内に事業所を置き、市の「測量・建設コンサルタント等業務」の承認簿に建設コンサルタントの「造園部門」の登録があることなど。
本年度の公園施設長寿命化対策工事は6月12日に一般競争入札を開札し、河北造園建設(石巻市)が2639万1000円で落札した。対象施設は4公園の6施設。工期は12月27日まで。来年度も同程度の工事を発注する予定。
PFI調査を公告 陸上競技場の新設
同市は8日、陸上競技場のPFI導入可能性調査等業務について公募型プロポーザルを公告した。25日まで参加申込書、8月9日まで企画提案書を受け付け、同月下旬~9月上旬に選定結果を通知する予定。
市は総合運動公園に陸上競技場を新設する計画で、整備手法にPPP/PFIが活用できるかどうかを判断するため、可能性調査業務を委託する。同業務の見積限度額は税込み2200万円。履行期間は2025年3月25日まで。
プロポの参加資格は県内に事業所を置き、市の承認簿(コンサル)に「都市計画および地方計画」を登録していることなど。参加資格の審査結果は30日に通知する。