優良工事等局長表彰式を開催 64工事69業務が受賞 安全管理優良受注者に県内30社(関東整備局)

[2024/7/12 茨城版]
 国土交通省関東地方整備局(岩﨑福久局長)は11日、さいたま市内で優良工事等局長表彰式を開催した。優良工事関係は、対象工事978件から優良工事64件(重複除き57社)と優秀工事技術者57人、安全管理優良受注者198社(重複除き167社)を選定。優良業務関係では、対象業務1504件から優良業務69件(重複除き48社)と優秀技術者75人を選定した。このほか、関東インフラDX大賞に12件の工事が選ばれた。県内事務所の管轄では、優良工事・優秀工事技術者表彰で12件と9人、優良業務・優秀技術者表彰で10件と11人が受賞。安全管理優良受注者表彰では県内30社が選ばれた。

 優良工事等局長表彰の審査は、同局や管内の53事務所から推薦された河川・道路・営繕・港湾・空港の工事や業務の中から、優良工事等選定委員会(港湾空港関係は表彰審査委員会)が行い決定している。局長表彰の受賞者は、総合評価方式の入札契約手続きで企業や担当技術者の技術力評価が優位となる。

 このうち、優良工事表彰は1975年度に開始された。本年度の受賞工事は計64件(重複除き57社、JVはJVとしてカウント)となった。建設業者の技術向上や円滑な事業の推進を図ることを目的に、同局の発注工事を優秀な成績で完成させた業者を表彰し、技術審査は工事の難易度や創意工夫、安全対策への取り組みなどを重点的に行う。

 57人が選ばれた優秀工事技術者表彰は1989年に開始。優良工事を担当した現場代理人や主任(監理)技術者から選定している。技術者の誇りと資質の向上を図り、円滑な事業を推進することなどを目的に、管理能力や技術能力、仕事に対する積極性、誠実性などを重点的に審査する。

 安全管理優良受注者の表彰は、直轄工事の工事事故が増加傾向にあった01年度に開始した。安全対策の向上と円滑な事業推進を目指し、一般土木工事やアスファルト舗装工事など多くの工事を完成させた者から、無事故継続など安全管理に優れた者を選定している。本県関係では今回30社が受賞。内訳は一般土木工事で23社、鋼橋上部工事で1社、造園工事で2社、維持修繕工事で4社を選定した。

 優良業務・優秀技術者の表彰では、業務計画段階から全体を掌握しつつ、優れた企画力を発揮し、積極的で斬新な提案を行うなどの創意工夫に優れたものや、技術的に高度で複雑な業務を遂行し、優良な成果として取りまとめたものなどを表彰している。

 表彰式であいさつした岩﨑局長は、受賞者に敬意を表したうえで、「今後も一層の技術開発と優れた人材の育成に努め、良質な社会資本整備や維持管理をお願いしたい。ストック効果の高いインフラを整備するため、建設業の地域の守り手としての役割と経済活動を支える地域の担い手としての活躍に大いに期待する」などと話した。

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