新設中学校を公告 来月30日開札 2~3者JV、予価82億円(つくばみらい市)
[2024/7/11 茨城版]
つくばみらい市は8日、(仮称)みらい平地区新設中学校建設工事の一般競争入札(郵便入札)を公告した。開札日は8月30日で、予定価格は82億2500万円、工期は26年12月28日まで。入札参加形態は2者または3者JVで、設計図書の閲覧は8月6日まで受け付ける。工事契約は議会案件となり、議会の承認を受けた後に着工する見通しだ。関連工事は今回の工事発注がで全てとなり、今後は3カ年で工事を進め、27年4月の開校を目指す。
この事業は、みらい平地区における人口の急激な増加を受けて、近い将来、既存の中学校では対応できなくなるおそれがあることから、新中学校を整備するもの。定員は約1500人とし、1学年15クラスの計45クラス程度の規模を想定している。
建設場所は富士見ヶ丘の用地2万9933平方mを活用。校舎棟の構造・規模はRC造一部S造4階建て、延べ1万6907平方mで、内部には普通教室や特別教室、職員施設、特別支援教室、体育館、武道場などを配置する計画だ。このほか、ごみ庫や受水槽、校庭、駐車場、砂場、遊具なども整備する。基本・実施設計は佐藤総合計画・andHAND建築設計事務所JVが担当した。
基本設計によると、施設のコンセプトは「学校全体が学びの場となる空間づくりで、新しい時代の学びを実現」を掲げる。新学習指導要領で示された新しい時代の学びを実現するため、学びと交流のシンボル空間「みらいコモンズ」と、さまざまな学習形式にフレキシブルに対応できる「ユニット型教室」を提案している。
みらいコモンズは、▽学びの中心「ラーニングコモンズ」▽深める空間「STEAMコモンズ」▽伝える空間「ステップコモンズ」──で構成する。このうち、ラーニングコモンズは学校の中央に配置し、気軽に触れられるオープンな図書室として整備する。また、ステップコモンズは図書室に隣接した場所に生徒が座ることができる大階段として配置。憩いの場としてだけでなく、発表・発信の舞台や、部活動の練習場としても活用できることを提案している。
ユニット型教室では、普通教室3クラスごとにユニット化する。ユニット内では一斉授業やグループワーク、異なる形態の授業などを展開していく。1ユニットで100人程度のまとまりをつくることで、大規模校でありながら、落ち着きと安心感のある学習・生活環境の確保を目指すとした。
入札参加形態は2者または3者JVに設定。代表構成員の参加資格は茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都または神奈川県内に本店または支店を有し、建築1700点以上で年間平均完成工事高が20億円以上、資本金が50億円以上であることなど。代表構成員以外の構成員は、つくばみらい市、取手市、守谷市または常総市内に本店を有し、建築850点以上で年間平均完成工事高が1000万円以上、資本金が1000万円以上であることなどが参加資格となる。
設計図書の閲覧は8月6日まで。入札参加資格審査申請は7日から14日まで受け付け、審査結果は20日に通知する。入札書の到着期限は29日正午まで。