八幡山公園の魅力向上へ Park-PFIの事業者公募(宇都宮市)

[2024/7/6 栃木版]

 宇都宮市は、八幡山公園の魅力向上事業をPark-PFIで実施するため、事業者を公募する。参加表明および競争的対話の申し込みは22日から8月1日までで、市公園管理課へ必要書類を持参、または書留郵便で郵送する(当日必着)。設置予定者の通知は12月下旬ごろに行う見通しで、2025年3月に基本協定を締結し公募設置等計画書を認定して、26年3月から工事を開始する。供用開始は、27年3月を予定している。

 応募にあたっては単独または法人グループとし、応募者や協力法人のうち少なくとも1者は、自然体験施設として提案する施設(アスレチック、ツリーハウス等)と同種または類似施設の設計、整備、管理運営のいずれかの実績を有することを条件とする。

 設計業者の要件は、特定公園施設(駐車場、ツツジ斜面等)の設計を行う応募者や協力法人のうち少なくとも1者は、13年以降に都市公園または類似する広場の設計の実績を有するなどとする。

 整備業者は、特定公園施設の工事を行う応募者や協力法人のうち少なくとも1者は、2013年以降に都市公園または類似する広場の工事の実績を有するなどとする。

 維持管理・運営業者は、応募者のうち少なくとも1者は、飲食施設の管理・運営業務の実績を有するものとする。

 八幡山公園は、面積が11万8106平方mで、1927年に開設した。園内には宇都宮タワー(展望塔)、動物舎、アドベンチャーブリッジ(L150mの吊り橋)、交通公園(ゴーカート)、大型複合遊具、駐車場(70台)などが所在している。

 市は八幡山公園の魅力向上事業に取り組むため、事業実施にあたり利便性や快適性が高い新たな施設を導入し、Park-PFIで事業を行う。Park-PFI事業は、飲食店等の公園利用者の利便向上施設の設置、利便向上施設の収益を活用した周辺の広場や駐車場等の整備・改修を行うものとなっている。

 業務範囲は西駐車場周辺エリア(A約1万8000平方m)で、業務内容は▽公募対象公園施設の設置および管理運営業務▽特定公園施設の設計、整備▽特定公園施設の譲渡業務-とし、利便増進施設の設置および管理運営業務は任意の提案とする。

 公募対象公園施設は飲食店など、特定公園施設は駐車場や自然体験施設などとなっている。事業期間は供用開始から20年間とし、事業終了にあたっては公募対象公園施設の撤去と原状回復も実施する。

 公募対象施設(飲食店)は▽公園の魅力向上に資する▽植栽と自然と調和する▽市の農産物など地域資源を活用する-などを想定し、複数棟による提案も可能とした。

 市はこのほか▽中心市街地の活性化▽立地特性を生かした新たな価値の創出▽公園全体の利用促進や賑わい創出▽多世代の多様な交流の創出▽再エネを活用した脱炭素のまちづくり▽ICT等の先進技術の活用-などの機能の施設の提案を期待している。

 特定公園施設は自然体験施設、駐車場、ツツジの斜面周辺、園路、植栽等、照明・サイン、法面復旧の整備を必須提案としている。利便増進施設は、自転車駐車場、看板・広告塔とする。

 競争的対話は9月3日に市役所で実施し、参加表明者は9月24日から25日に公募設置等計画書を提出する。計画書を基に1次審査を実施し、11月下旬にプレゼンテーションおよびヒアリングによる2次審査を行う。

 問い合わせは、市公園管理課028-632-2989へ。

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