[2024/7/6　千葉版]
　習志野市は、鷺沼地区で進めている土地区画整理事業に伴い、鷺沼小学校を移転建替える。1期校舎の規模はRC造延べ面積1万0400平方ｍ程度を想定。2024～26年度に設計をまとめ、27年3月～29年1月の約22カ月で建設、まち開きにあわせて29年4月の開校を目指す。税込みの工事費として51億0913万2600円を見込んでいる。

　5日、基本・実施設計の委託事業者を選定するプロポーザルを公告した。税込みの委託限度額は2億7165万6000円。履行期限は26年7月まで。移転建替えに必要な基本設計・実施設計業務を担当してもらう。

　主な業務内容は、設計のほか、積算や申請手続き、透視図作成、仮設計画検討、地質調査、既存校舎の耐力度調査など。

　普通教室14教室程度の2期校舎の建設を予定していることから、2期校舎の配置計画も検討する。

　建設予定地は習志野市鷺沼特定土地区画整理事業地内の面積約2万平方ｍ。用途地域は、第1種中高層住居専用地域。建ぺい率は60％、容積率は200％。　

　必要諸室・機能として、普通教室23室や特別支援学級4室、給食室、屋内運動場、放課後児童会などを想定。水泳授業は、民間プール施設での外部委託を予定している。

　耐震安全性の分類は構造体「II類」、建築非構造部材「A類」、建築設備「乙類」を確保する。

　現校舎は1965年～79年に建設され、建物の内外で老朽化が進んでいる。鷺沼小学校の学区内では土地区画整理事業が計画され、29年度にまちびらきが予定されていることから、児童数の増加に伴う新たな学校施設の整備が急務となっている。

　23年4月現在の児童数は742人、28学級。

　参加資格は、市入札参加資格者名簿の登録区分「測量・コンサル」のうち業種「建築関係建設コンサルタント業務」に登録され、延べ面積が8000平方ｍ以上の小学校または中学校の新築などに伴う基本設計と実施設計を履行した実績があることなど。

　参加表明書を22日～25日に受け付け、第1次審査結果を31日に通知。技術提案書を8月19日～21日に受け付け、ヒアリングを26日に実施。審査結果を9月3日に公表する予定だ。

　基本計画策定業務は、桑田建築設計事務所(千葉市美浜区)が担当した。