保育所を長寿命化 盛総合設計に計画委託 建替えも含め検討(宮城県 大和町 もみじケ丘)

[2024/7/4 宮城版]
 大和町は、もみじケ丘保育所を長寿命化するため、基本設計業務を盛総合設計(仙台市青葉区)に委託する。この業務では3棟ある園舎を対象に、改修や建て替えなどの長寿命化方法を検討し、基本的な計画を作成する。年度内に同業務をまとめ、来年度に実施設計業務を委託し、2026年度に工事を行う予定だ。

 同保育所は所在地がもみじケ丘3丁目32-1で、敷地面積が3090平方m。建物は木造平屋598平方mの本館と、それ以外の2棟で構成している。本館は1993年に建てられ、30年以上が経過している。別の1棟は木造平屋221平方mの規模で、2010年に完成。もう1棟はS造平屋158平方mの規模で、14年の竣工となっている。

 建物の建築年代が3棟とも異なっており、保育業務を行いながらの工事となるため、基本設計業務で事前調査して改修方法を検討し、費用面も考慮しながらどこまで設計ベースにのせるかを判断する。場合によっては建て替えて施設を集約する可能性もある。

 基本設計業務を委託するに当たっては、3日に指名競争入札を開札し、盛総合設計が360万円で落札した。予定価格は381万円だった。

サトー技建が2件落札
護岸と道路側溝の設計

 同町は3日、準用河川窪川の測量および河川予備設計業務と、町道幕柳大平線の測量および道路詳細設計業務について指名競争入札を開札し、2件ともサトー技建(仙台市若林区)が落札した。窪川は落札額が580万円で、予定価格が1320万円。幕柳大平線は落札額が782万7000円で、予定価格が1780万円だった。

 窪川は鶴巣大平地区で延長740m区間の両岸に護岸整備を検討している。以前に河川法面の土羽が大雨で崩れたため、ブロック張りなどを想定。今回の業務で地域住民と協議しながら整備方法を決める。来年度に詳細設計業務を委託し、その後の着工となる見込み。

 同川の現況は川幅が1~3m程度で、法上だと5~6m程度。ほとんど水はながれておらず砂っぽい状況となっている。2019年の台風で土羽が崩れた箇所はコンクリートブロックを設けて災害復旧した。

 幕柳大平線は鶴巣地区で側溝を整備する。本年度に測量と詳細設計をまとめ、来年度に指名競争入札で工事を発注する予定。工事は複数年かかると想定している。工事費は7000万円を見込んでいるが、設計次第で変更する可能性もある。

 同線は東側が林下地区付近の交差点から、西側が深山神社付近の交差点までに至る町道で、総延長が3.7km。側溝を敷設するのは鶴巣大平字南一ツ山の延長1km区間。現道幅員は5m。工事では側溝の入れ替えや新設を予定しているが、今回の業務で沿線住民の意見も聞きながら決定する。

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