上下水道の計画見直し 経営戦略を来月4日入札(宮城県 大衡村)

[2024/6/28 宮城版]
 大衡村は、新たな水道事業と下水道事業の経営戦略を策定する。経営戦略は経営の基本方針や投資・財政計画を示すもので、施設についても更新などの見通しを盛り込みたいと考えている。見直し業務は水道事業と下水道事業に分け、7月4日に指名競争入札を開札して委託先を決める。2件とも5社を指名している。

 水道事業の経営戦略は現行計画が2016~24年度となっており、見直し時期を迎えている。経営の健全化に向けた取り組みでは、近隣市町との広域連携を図りたいとしつつ、職員が少なく抜本的な検討が行えていない状況となっている。

 現行計画では施設の見通しについて「経費削減に努めながら適切に管理していく」としている。一方で、水道管路は延長127kmのうち、67%の85kmが耐用年数とされる敷設後40年を経過しており、更新時期を迎えている。

 水道施設はこのほかに配水池が3カ所、ポンプ場が6カ所あり、これらも古くなりつつある。経営戦略の策定に当たっては、民間委託なども含めて施設の扱いを考える。

 下水道事業に関しては、本年度から公営企業化(特別会計から企業会計に移行)しており、財政状況を踏まえて戦略を練り直すことになる。計画期間は2025~34年度の10年間。

 現行の下水道事業経営戦略は、計画期間が2020~29年度。この計画の策定時点では、下水道の管路延長が63kmで、最も古い管渠が敷設から32年を経過している。下水道管路の標準耐用年数は50年としており、今後は長寿命化計画も踏まえて対応に当たる。

 管路以外ではマンホールポンプ場が13カ所に設けられている。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.