左岸側にEV設置 中橋架替 足利市駅北口で広場検討(足利市)

[2024/6/26 栃木版]

 足利市は、県が実施している中橋架替工事についての住民向け説明会を開催し、中橋架替工事に伴う関連事業を説明した。それによると、宝来社街道踏切東側に新しい踏切を設置し、2025年春に供用開始する。橋梁には地元住民の要望を踏まえて、渡良瀬川左岸側にエレベータを設置する。また東武足利市駅北口では、駅前広場の整備の検討を進めていく。

 都市計画道路3・5・102号家富町堀込線(主要地方道足利千代田線、中橋通り)が一級河川渡良瀬川を渡河する中橋は、浸水被害の軽減、交通混雑の解消、通学児童・生徒の安全確保に向けて、県が28年春の完成を目指して特定構造物改築事業で架け替え工事を進めている。これにより、中橋は10月1日午前10時から28年春まで、3年半の予定で通行止めを行う。

 県は、中橋の通行止めに伴う渋滞が予測されることから、渋滞緩和策として信号の青時間の調整などのほか、右折レーンの延伸などの区画線の引き直しを行う。渡良瀬川左岸側は主要地方道桐生岩舟線の織姫交番前交差点と通1丁目交差点、国道293号の永楽町交差点と田中橋交差点で、右岸側は渡良瀬橋前の渡良瀬橋交差点と東武足利市駅前の東武駅前交差点で、それぞれ区画線引き直しを予定する。

 渡良瀬川左岸側の中橋通りにある、JR両毛線が通過する宝来社街道踏切の東側には、車の通行も可能となる踏切を設置する計画で、地権者との協議を進めている。JR東日本高崎支社が今冬から線路内の工事に着手し、25年春ごろの開通を目指す。新設踏切の幅員は8mで、このうち車道が6m、歩行者通行帯が2mとなっている。

 市は踏切新設に合わせ、市立美術館の南側の東西の道路で、宝来社街道踏切から東へ石畳みとなっている区間を一方通行から対面通行への切り替える予定となっている。中橋整備に伴う中橋通りへの跨線橋設置に伴い、宝来社街道踏切と同踏切の西側にある町南1号踏切の2カ所は、新設踏切完成時期の25年春の閉鎖を予定している。

 渡良瀬川左岸側の通二丁目側で高架橋から既存道路へ歩行者や自転車が下りる場合には、中央にスロープが付いた斜路付き階段を利用する計画となっている。地元からはエレベータ設置の要望があったことから、市は県と協議し、エレベータを設置することとなった。設置箇所は、JR両毛線から堤防道路の間の箇所で検討し、整備主体も市と県で協議していく。跨線橋の高架下の空間についても、有効活用へ県と協議を進める。

 渡良瀬川右岸側にある東武足利市駅北口の駅前広場については、中橋通りと駅前広場との高低差が生じるため、駅から中橋方面へのわかりやすい歩行者動線の確保が必要になることから、橋の架け替えに合わせて駅前広場の再整備を検討する。

 本年度は、再整備基本計画の策定業務を栃木都市計画センター(宇都宮市)に委託した。駅と北口にある再開発ビルのフェイスAが一体となった整備案を含め、地元住民が便利に利用できるような駅前広場を検討する。

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