オリエンタルコンサルを特定 交通ターミナルの検討プロポ(仙台河川国道)
[2024/6/25 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、「仙台都市圏交通結節点調査検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、オリエンタルコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後に同社と見積もり合わせして金額が折り合えば契約する。この業務では仙台駅周辺に整備を構想している交通ターミナル(バスタプロジェクト)について施設規模や事業方式などを検討する。
仙台駅周辺では仙台市が官民連携で青葉通駅前エリアのあり方を検討しており、2022年度に道路空間の利活用などに関する社会実験を行った。東口では昨年6月にヨドバシ仙台第1ビルが開業し、民間による高速バスの発着所も整備された。
バスタプロジェクトに向けては、こうした状況も踏まえつつ、鉄道、高速バス、タクシーなどの運行状況や交通状況を整理する。県や仙台市などとは合意形成を図る時期に来ているため、今回の業務でそうした点に注力する。
具体的な業務内容は仙台都市圏の交通状況と課題を整理した上で、施設の候補地や規模、配置計画、事業手法などを検討し、仙台駅が交通結節点として適切な効果を発揮するための方法を考える。併せて、交通シミュレーションやアンケート調査などを行う。
バスタプロジェクトとは別に、本年度に仙台駅東口でカーシェアリングの社会実験を行う予定のため、その有効性も検討する。業務の履行期間は2025年2月28日まで。
プロポで技術提案を求めた評価テーマは「施設規模および配置計画の検討を踏まえた上で、関係機関等との合意形成を図る上での着眼点」だった。
今後は調査がある程度進んだ段階で、交通ターミナルの位置などに関する整備方針を定め、交通ターミナルの施設配置や官民の事業区分・役割分担に関する事業計画を策定し、新規事業化につなげる。