道の駅リニューアル 工事費15億円(八千代市)

[2024/6/25 千葉版]

 八千代市は、防災道の駅やちよ・八千代ふるさとステーションを改修・増築(リニューアル)する。農産物直売所の売場を拡大し、レストランスペースを増設、農産物などの販売促進と賑わいの創出を図る。工事費は約15億0865万円、工期として2025年7月~26年6月の約12カ月を見込んでいる。

 24日に実施設計業務の委託事業者を選定する一般競争入札を公告した。委託期間は25年3月末まで。24年度予算には、実施設計委託料として9518万円を計上している。

 主な業務内容は、実施設計や積算、各種申請手続き、アスベスト調査、地質調査、概算工事費の算出、会議への出席と資料作成など。

 参加資格は、八千代市競争入札参加資格者名簿に建築関係建設コンサルタント業務で登載されていることなど。

 参加申請書を7月1日まで受け付け、確認結果を2日に通知。入札書を12日~17日に受け付け、17日に開札する予定だ。

 道の駅やちよ・八千代ふるさとステーションの敷地面積は2万0018平方m。延べ面積は、現況が1391平方m、リニューアル後が1895平方m。

 同事業では、木造平屋286平方mのレストランやエントランスホールなど約500平方m増築するほか、アイスクリームファクトリーを現レストラン位置に移設、ソーラーパネルが設置可能な屋根庇を設置する。

 また、農産物特産物展示販売場を拡充し、駐車場に雨水貯留施設を設置。屋根からの雨漏り対策、農産物搬入路の高低差の解消、内装(全面)・照明・受変電設備・受水槽・浄化槽・空調・トイレの改修、展示棚の設置、外構整備などを予定している。

 「道の駅やちよ」は、1997年に開館した「八千代ふるさとステーション」と、2013年に開館した「やちよ農業交流センター」で構成。21年6月には県内で唯一、「防災道の駅」に選定された。市では、防災道の駅やちよの整備コンセプトを「行ってみよう道の駅~農と遊びと防災と~」に設定。災害時には最大400人の避難者が3日間過ごすことを想定している。

 防災道の駅の整備は、国土交通省と市が分担して進め、国交省千葉国道事務所は、国道16号からのアクセス向上などについても検討を進めている。

 基本設計は、榎本建築設計事務所(千葉市中央区)が担当した。

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