中央区画整理が起工 起工式開催 市街地4.2haを整備(足利市)

[2024/6/22 栃木版]

 足利市は20日、市街地の「たかうじ君広場」で中央土地区画整理事業の起工式を開催した。早川尚秀市長ら市職員のほか、自治会や中央まちづくり会議ら地元住民、区画道路を施工する瑞翔(足利市)など、約30人が出席した。同事業は今後、街区公園や道路等の整備を進め、2029年度の事業完了を目指す。概算の事業費は、40億円を見込んでいる。

 起工式の神事では、鎌入の儀を大竹均中央地区まちづくり会議会長、鍬入の儀を早川市長、鋤入の儀を横山育男市議会議長が受け持ち、3者とも工事の安全を願って機具を振るった。

 起工式の後、早川市長は「中央土地区画整理事業区内を含む中心市街地は、歴史的文化遺産や商業などの都市機能が集積するまちの顔となる地域であり、各種関係者の方々のご協力で工事に着手することができる。この事業では、地域の方々が安全・安心で快適に暮らすことができ、活力ある経済活動の基盤となる市街地の再生・再構築を目的に、道路や街区公園の整備を実施する。関係者の方々が連携してまちづくりに取り組むことで、中心市街地に賑わいを創出することを期待している」とあいさつし、工事の安全な施工を祈念した。

 続いて大竹会長は、市が中央土地区画整理事業の推進に向けて丁寧に説明を行い、住民の間に立って調整したことに感謝の意を表した。最後に横山議長は、「中央土地区画整理事業は市全体にとっても意義深いものだ」と話し、事業の成功を祈願した。

 中央土地区画整理事業は、市役所から南の鑁阿寺に近接する、通2丁目、井草町、大門通、家富町の一部を含む4.2haを区域面積とする。

 この地域では商業者が中心となり、中心市街地の活性化を目指していた。まちづくりのための各種団体が市に土地区画整理事業を要望したことを受け、市は2004年度に都市計画決定、05年度に事業認可を取得して事業計画が決定した。その後、各種団体は統合して中央まちづくり会議を設立し、休止中の土地区画整理事業推進への要望書を提出している。

 その後は事業計画変更などを経て、23年度に仮換地を指定し、24年度から一部の区画道路で工事を開始する。今後は、建物補償・移転等が進ちょくした箇所から順次、工事を進めていく。

 中央土地区画整理事業では、地区中央を通る県道飛駒足利線(都市計画道路3・5・102号家富町堀込線)や地区南端を通る主要地方道桐生岩舟線(都市計画道路 3・4・1号前橋水戸線)などを幹線街路に設定し、幅員11~21m、総延長201mとなっている。区画街路(W6~8m)は、総延長586mで計画。鑁阿寺南の道路は、歩行者や自転車中心の石畳の特殊街路とし、延長38m・幅員7mとする。地区中央の利性院(閻魔堂)の南には、街区公園(A440平方m)を整備する。

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