大雨被害 県管理道路で土砂崩れ 建設業が応急復旧(千葉県)
18日の大雨により、県管理道路2カ所で土砂崩れが発生し、全面通行止めとなっている。地域の安全・安心を守るため、県建設業協会(石井良典会長)は県との災害協定に基づき、県土整備部と連携しながら、発災直後から土砂の撤去など応急復旧作業に当たっている。
国道128号天津バイパスでは、鴨川市天津地区にある池ノ谷トンネル付近で、延長15mにわたり土砂が崩落。久野工業(鴨川市)は、県安房土木事務所鴨川出張所とともに法面を整形しながら、土砂の撤去などに取り組んでいる。
県道大多喜君津線では、市原市国本地区のロックシェッド出入口で、岩を含んだ大量の土砂が県道に流出した。太陽工業(市原市)が県市原土木事務所と連携しながら応急復旧作業を進めている。
国道128号は19日午前0時、県道大多喜君津線は19日午前8時からそれぞれ全面通行止めとなっている。対策が完了するまでの間、迂回路の利用を呼びかけている。
県道路環境課は被災状況などの詳細を確認し、片側通行規制に向けた緊急復旧を実施する方向で検討している。
県建設業協会は、県と「地震・風水害・その他の災害応急対策に関する業務基本協定」を締結。土木事務所からの要請により、各支部は発災直後から県が管理する道路や河川などの公共土木施設の被害状況の調査、道路の通行を規制する看板設置などの安全措置、道路の応急工事を実施し、二次災害の防止や迅速な災害復旧に貢献している。