海匝合同庁舎を再整備へ 実施設計に着手 工事費30億円(千葉県)

[2024/6/15 千葉版]
 千葉県は、海匝合同庁舎の再整備に向けて実施設計に着手する。旭高等技術専門校グラウンド敷地(旭市)に3棟延べ3400平方m規模の合同庁舎を新築する計画。2025年度までに実施設計をとりまとめ、26年度の着工を目指す。工事費は30億円を見込んでいる。

 建設予定地については、旭市内で検討した結果、国道126号や東総広域農道など幹線道路からアクセスが良く、来庁舎にとって利便性に優れていることや、想定している庁舎規模の建設が可能であることから、県有地の旭高等技術専門校グラウンド敷地5600平方mを選定した。

 新築する施設の構造・規模は合同庁舎棟がRC造2階建て延べ2283平方m、車庫倉庫棟がS造2階建て延べ653平方m、防災備蓄倉庫棟がS造平屋498平方mとなっている。

 入居機関は海匝地域振興事務所、旭県税事務所、海匝農業事務所、北総教育事務所海匝分室を想定している。

 本年度予算では、旭地区の庁舎再整備に400万円を計上するとともに、限度額6600万円の債務負担を設定。14日に実施設計業務の委託事業者を選定する簡易公募型指名競争入札の手続きを開始した。

 同業務では鈴木建築設計事務所(松戸市)がとりまとめた基本設計の成果を踏まえ、建築・設備の実施設計のほか、積算や概略工事工程表の作成などを担当する。履行期間は2025年7月まで。

 簡易公募型指名競争入札の応募資格要件として、県建設工事等入札参加業者資格者名簿の建築関係建設コンサルタント業務に登載されていることや、県内に本店があることのほか、業務実績などを求める。

 17日~27日に応募調書資料を受け付け、7月26日に指名通知する。8月26日~27日に入札書を受け付け、28日に開札する予定だ。

 海匝地域の各庁舎については、耐震性能が低く、老朽化が著しいなどの課題に対応するため、「千葉県県有建物長寿命化計画」の整備計画第I期で22年度までの整備着手を目指す施設として位置付けられている。海匝合同庁舎については、旭市内で建て替える計画だ。

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