長谷工が設計施工 西千葉の東大跡地にマンション(野村不動産ら)
[2024/6/6 千葉版]
野村不動産(東京都新宿区)ら4社は、千葉市稲毛区弥生町の東京大学西千葉キャンパス跡地で、RC造7階建ての分譲マンション2棟の建設に着手する。戸数と延床面積は、1工区が511戸、4万4903平方m(うち車庫など1021平方m)。2工区が311戸、2万7972平方m(同631平方m)。設計・施工は長谷工コーポレーション(東京都港区)が担当。工期として、1工区は10月~2027年2月、2工区は26年1月~28年4月を設定している。
東京大学西千葉キャンパス(生産技術研究所附属千葉実験所)跡地7万8358平方mについては、柏キャンパスへの移転が完了したことに伴い、質の高いまちづくりに寄与する提案を総合評価方式で募集。22年6月に、「東大西千葉跡地計画コンソーシアム」を選定した。
構成員は、野村不動産、三井不動産、三菱地所、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、大和ハウス工業の計6社。
まちづくりのコンセプトには「ライフタイム・アカデミア~一生ずっと、学べるまち。」、まちづりのテーマには「交流・健康・安心安全」を設定。専用住宅や共同住宅、有料老人ホーム、商業施設、アカデミック・スポーツ施設など多様な機能がコンパクトに集積した“文教のまちづくり”を目指している。
まちづくりの基盤整備工事は三井住建道路(東京都新宿区)、土地利用計画図の作成はセット設計事務所(東京都国分寺市)が担当しており、造成工事の工期は26年1月まで。
分譲マンションの建築主は、コンソーシアム6社のうち三井不動産と三菱地所を除いた4社がつとめる。
土地利用計画図をみると、南側に分譲マンションとアクティブシニア向け住宅を、北側に専用住宅と学生マンションを配置。中央に介護施設やアカデミック・スポーツ施設、商業施設を整備する。
機能ごと敷地面積の内訳は、分譲マンション2棟3万9609平方m、アクティブシニア向け住宅3209平方m、専用住宅(57戸)7186平方m、学生マンション(301戸)3601平方m、商業施設6450平方m、アカデミック・スポーツ施設2860平方m、介護施設2329平方m。
また、公共用地として、幹線道路に755平方m、区画道路に2239平方m、公園に7040平方mを充てる。
分譲マンションは、歩行者通路を挟んで西側に1A棟~1H棟、東側に2A棟~2G棟を建設。敷地北側に地上4段の昇降横行式・機械式駐車場を設置する。
学生マンションはRC造6階建て延べ7201平方m、高さは18・56mを想定している。